(前回の続きです。これまでの記事一覧はこちら。)

私(久末)は、大学3年生の時、車の免許を取りに教習所に行ったものの、あまりの自分の「ヘタさ加減」に自信をなくし、しばらく教習所に行かないで現実逃避していました。

しかし、「うちの家族はみんな車の免許を持っている。あの人達にできて、自分にできないはずはない!」と考え、ついに重い腰を上げたのでした。

そして、なんと「4ヵ月ぶり」に教習所に行くことにしました。

久しぶりに車の運転席に座ると、前回の「忌まわしい記憶」が蘇ってきます。

すなわち、一度も車を発進できないまま教習時間が終わってしまう、という苦い思い出です。

私は「今日こそは車を発進させるぞ!」と意気込みながら、エンジンをかけました。

左足でクラッチを踏み、ギアをローに入れ、クラッチを緩めながら、右足でアクセルを踏む。

しかし、やはり車が大きく揺れた後にエンスト。

「う、う、う…」

もう、泣きそうなくらい悲しいです。

ところが、この日の指導員の人は、ものすごく優しい人でした。

「君はね、クラッチを離すのが早すぎるんだよ。クラッチを一気に緩めないで、途中で止めてみてごらん。」

このアドバイスをもとに、なんどか練習してみると、アクセルを踏まなくても、車がノロノロと前進していくのがわかりました。

「そう、これが半クラ(=半クラッチ)ってやつね。半分だけギアにひっかかっているから、車が前に進むんだよ。あとは、アクセルを踏んでやれば、さらに加速していくよ。」

この練習により、私は自分の何が悪かったのかを理解することができました。

そして、半クラができるようになると、なるほど、エンストせずに車が前へ進むようになりました。

いったん車が発進したら、すかさず「ギアを2番に切り替えて!」という指示が飛んできます。

しかし、ロー(=1番)に比べると2番のギア入れは楽です。

多少、車がガックンとなったものの、無事に2番にギアを入れることができました。

「やった! 車が前へ進んだ!」

私は、口にはしませんでしたが、心の中ではめちゃくちゃ喜んでいました!(笑)

「あ~、車が前に進むって、なんて楽しいんだろう!!」

などと、当たり前のことなのに、嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。

これで自分も免許が取れるのではないか、という「希望の光」がようやく見えたのです。

さて、それからどうなったか。
続きはまた次回!

どうぞお楽しみに!

続く>

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