日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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215:「サックス」
「サックス」というのはジャズなどの音楽でよく見かける管楽器のことですね。
これ、日本語での発音のままだと、英語では「えっ?」と驚かれてしまう可能性もあります。
英語での発音は、よく注意しなくてはならないのです。
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「サックス」は、英語では「saxophone」というスペルで書かれます。
略式では「sax」とも言われます。
「saxophone」の発音記号は、[sǽksəfòun]となります。
これをカタカナで書くとしたら、「サァkソフォウン」となります。(「k」は無声音。)
略式の「sax」の発音は、[sǽks]となり、これはカタカナでは「サァks」のようになります。(「ks」は無声音。)
日本語の「サックス」という言い方は、最初の「サッ」の部分が低く、「クス」が高く発音されるのが普通でしょう。
しかし、「saxophone」であっても、この略式の「sax」であっても、最初の「サァ」の部分にアクセントが置かれます。
しかも、「サァ」の音は、発音記号では[sæ]となっていますので、少し「エ」が混ざったような感じで、やや長めに「サァ」と発音されます。
ところが、日本人の「サックス」という言い方の場合、最初の「サッ」の部分は、[sʌ]のように聞こえてしまいます。
[sʌ]に聞こえてしまうと、それは「sucks」という単語に聞こえてしまうのです。
「suck」というのは「動詞」で、「吸う」とか「吸い上げる」といった意味になるのですが、場合によっては「人を嫌な気分にさせる」や「人をむかつかせる」と言った意味で使われる言葉です。
例えば、「That restaurant sucks.」と言えば、「あのレストランは最悪だ。」のような意味となるのです。
日本人がカタカナで発音する「サックス」は、アクセントの問題もありますが、それを差し引いても「sucks」に聞こえる可能性が高いです。
極端な例としては、「私はサックスを演奏する。」という意味で「I play sax.」と言った場合、「sax」が「sucks」に聞こえてしまうと、ネイティブの頭の中では「My play sucks.(俺の演奏はドヘタだ。)」のように自動変換されてしまう可能性もありますので、注意しなくてはなりません。(まあ、そんな例は稀とは思いますが。)
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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