日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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221:「リストラ」
なんだか、あまり心地の良い響きの言葉ではありませんね、「リストラ」って。
この言葉は、発音だけでなく、意味も英語の本来の言葉とはだいぶ違っています。
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「リストラ」は、英語での「restructuring」という言葉から来ています。
「restructuring」は、「re-」という接頭辞を取ると「structuring」となります。(接頭辞「re-」には「再び」という意味があります。)
「structuring」は「structure」という言葉が「動名詞」になったものです。
「structure」は「構造」や「構成」という意味の名詞でもありますが、「組み立てる」や「構成する」という意味の動詞でもあります。
つまり、「restructuring」というのは、「再び組み立てること」や「再び構成すること」という意味となり、簡単に言うと「再構築」や「再構成」という日本語に置き換えられます。
「restructuring」の発音記号は[rìːstrʌ́ktʃəriŋ]となります。
これをカタカナで書くなら「リーstラクチャリン」という感じになります。(「st」は「ストゥ」を無声音にしたような音です。)
「リストラ」というカタカナは「リストラクチャリング」というカタカナ読みの先頭の「リストラ」を抜き出したものですが、最初の音は「リ」というよりは「リー」とい長めに発音すると良いでしょう。
英語では、きちんと「restructuring」と全てを言わなければ通じません。
さらに、「restructuring」には「再構築」という意味はありますが、「人を解雇する」という意味が常に含まれるというわけではありません。
会社全体を再構築するためには、代表取締役を変えたり、大きな人事異動をしたり、支社や支店の数を減らしたり、あるいは逆に増やしたり、様々な観点が必要となります。
再構築の方法の1つとして「人員削減」が含まれることも当然ありますが、「restructuring=人員削減」という意味ではありません。
日本人が「リストラ」と聞くと、それは「企業が従業員を解雇する」という意味でしか捉えられないことがあります。
「人員削減」という意味ならば、「personnel reduction」や「staff reduction」などが使えます。
あるいは「会社の規模の縮小」という意味ならば「corporate downsizing」などの表現が使われます。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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