どんなに優秀な人でも、「ミスをしない」ということはあり得ません。

人間ならば、誰でもミスをするのが当たり前です。

しかし、仕事や勉強やスポーツなど、「あいつはミスがない」とまわりの人達に感じさせる人はいます。

「ミスをしない人」はいない、しかし、「ミスがない人」はいる、ということです。

 

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仕事などで、「あいつはミスがない」と感じさせるような人は、「ミスがない」ように見えて、実は「ミス」を犯している可能性があります。

ミスを犯しても、そのことが他人に知られる前に、自分でそのミスを「修正」してしまっているのかもしれません。

修正されてしまえば、それは他人の目には「ミス」として認識されません。

大事なことは、「他人よりも先に、自分で自分のミスに気づく」ということなのです。

それができない人は、他人の方が先にミスに気づいてしまうことになります。

 

ミスというものには、それが発生した場所となる「震源」があります。

そして、ミスというものは、発見される場所が震源から遠ければ遠いほど「大きな問題」となる傾向があります。

例えば、ある社員が何らかのミスをしたとします。

この場合、震源となるのはこの社員がいるところです。

震源となる社員が自分でこのミスを発見することができれば、他の誰かに気づかれる前に、そのミスを修正することも可能です。

しかし、この社員がミスを発見できず、震源から少し離れた場所、例えば、この社員の「上司」のところでミスが発見されたらどうでしょうか?

震源から離れた分だけ、同じミスでも「大きな問題」となってしまいます。

さらに、上司すらも通過してしまったとしましょう。

上司もこのミスに気づかず、社外に出てから、「取引先」のところでこのミスが発見されたとします。

そうなると、このミスは「さらに大きな問題」となります。

しかし、ここで気づかれたならまだましかもしれません。

取引先すらも気づかないまま、そのミスが「世の中のお客様」にまで届いたところで発見されたとしたら、それはもう、本当に大問題となる可能性があります。

 

人は誰でもミスを犯します。

しかし、自分のミスを、震源である「自分自身」で発見できる人は、そのミスによって生じるだろう問題を最小限に抑えることができ、あるいは、場合によっては「なかったこと」にすることもできます。

仕事でも勉強でもスポーツでも、「ミスがない」ようにするためには、「ミスをしない」ようにするという努力ではなく、「ミスに気づく」という方向で努力すべきだと思います。