<前回の続き>
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前回、ストレスに強くなるには、「強さ」ではなく、「数の多さ」で対抗すべきだと書きました。
「強さ」という言葉を聞くと、「固い」とか「曲がらない」という言葉がイメージされやすいですね。
しかし、本当の意味で「強い」というのは、「固い」とか「曲がらない」というのではなく、おそらくその「逆」ではないでしょうか。
「固い」ではなく「柔らかい」。
「曲がらない」ではなく「カンタンに曲がる」。
要するに、「柔軟性」というものを持ったものが、本当の意味で「強い」のではないかと思うのです。
固いものは、より固いものがぶつかれば破壊されます。
しかし、柔らかいものは、形は変わるかもしれませんが、破壊されることはありません。
ストレスの耐性を強くするためには、破壊されないように、「柔らかくなる」ということが必要です。
では、どうすれば「柔らかくなる」のかと言えば、それが前回書いた「観点の数」なのではないでしょうか。
物事を考えたり感じたりする時、観点の「数」というものが多ければ多いほど、きっと「柔軟性」というものも上がるはず。
つまり、「柔軟性」とは「数の多さ」に比例するものだということです。
逆に、観点の数が少なければ少ないほど、どんどん「固く」なってしまうのです。
心の健康を損なわないためには、物事を考えたり、感じたりする時の「観点の数」が、自分の中では「まだ足りない」と疑ってみると良いと思います。
固い考え方、固い感じ方では、ますます、ストレスが高まってしまいそうです。
「観点の数」が足りないと、常に自問しながら、数を増やす努力をしてみましょう。
<続く>
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