「映画を見る」ということは、日本で英語を学ぶ上で、最も有効な学習方法の1つと言えます。
本校では、「映画を見よう」ということを生徒達の指導にも取り入れております。
かくいう私(久末)も、映画は大好きなので、これまでたくさん見てきました。
最近見た映画は「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」です。
<アメブロからの続きはここから>
これは2014年に公開されたアメリカ映画で、原題は「Chef」です。
例によって、全くの予備知識無しで、ムービープラス(映画チャンネル)でやっていたのを録画して見ました。
私は全く料理ができないので、料理人が厨房に立って作業する姿を見ると純粋に「すげぇ」と思ってしまいます。
この映画では、冒頭からそんな「すげぇ」と思わせるようなシーンがあり、もう私の心は既に「参りました」という気持ちになっていました。
あるレストランの料理長をしている男が主人公なのですが、自分で作りたい料理と、レストランのオーナーから作れと言われる料理の間に挟まれ、葛藤します。
この映画の公開時期が2014年ということもあり、ちょうど「Twitter」が一般的に使われ始めた頃なのでしょうか。ストーリー展開において、TwitterなどのSNSが重要な役目を果たしています。
主人公の男には、小学生くらいの息子がいるのですが、この少年がまたいい感じでストーリーを盛り上げてくれます。
途中、奇妙な人脈が出てきたり、一見怪しいと思われるような元同僚の料理人が出てきたりするのですが、「特に大変な状況」に陥ることなく、スムーズに話が進んでいきます。
なんていうのでしょう、前回ご紹介した映画とは雲泥の差です。見ていて安心というか、「この先どうなるのだろう」という興味がわいてきました。
ただ、難点を言うならば、話の展開が「スムーズすぎる」という感じがします。
もう少し、山あり谷あり、という感じのハラハラ感があっても良さそうですし、見ている方としては「そろそろ困った状況になるだろう」とか思っていたのですが、そんなこともなく話が順調に進むので、少々拍子抜けというところもありました。
ただ、映画としてはなかなか面白いな、と思いました。
英語としては、この主人公の男が話すスピードがえらく速く、息子との会話なんかも「本当に日常的な会話」のままの英語です。映画なんだから、もう少しハッキリ喋ってもいいのではないか、とも思いましたが、ネイティブならば聞き取れるレベルなのでしょう。英語の学習という点では、セリフの文字が書かれたスクリプトでもあれば良いと思いますが、そうでなければ上級者以外には難しいでしょう。
前回のひどい映画からの反動なのか、この映画はとても良い作品だと感じました。料理のシーンも見ていて面白いので、見たことがない人にはオススメです。