日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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369:「スコップ」
これは、「シャベル」という言葉と共に、日本人の多くが「どっちがどっち?」と迷ってしまうものかもしれませんね。
東日本では、「雪かき」や「泥かき」などの際に「両手」で使う大きいものを「スコップ」と呼び、「園芸」や「砂場遊び」などの際に「片手」で使う小さいものを「シャベル」と呼ぶ、という傾向がありますが、どうやら西日本ではその「逆」で呼ぶ、という傾向があるようです。
これは「カタカナ発音」という問題でもありますが、それ以前に「あれは英語ではなんと呼ぶのか」という問題と合わせて考えていかなくてはなりません。
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結論から言えば、英語では、「雪かき」などの際に「両手」で使われる大きなものは「spade」あるいは「shovel」という語で表現されます。
「spade」と「shovel」の違いは様々で、今ではどちらも似たものとして使われる傾向がありますが、どちらにしても、これらは「両手」で使われる大きいものと言えます。
このため、東日本の人達が「スコップ」と呼んでいる、あの大きなものは、「スコップ」ではなく、英語では「spade」や「shovel」と表現されるということになります。
では、園芸や砂遊びの時に「片手」で使う、あの小さなものは英語でなんと呼ぶのでしょうか?
実は、これは「gardening shovel」や「garden trowel」のように呼ばれるそうです。
さらに、英語では「scoop」という言葉があり、これが日本語の「スコップ」という言葉になったものと考えられます。
「scoop」というのは「すくう」や「すくい上げる」といった意味の動詞ですが、これが名詞となった場合には、既にほぐれた土などをすくい上げることができるような器具という意味になります。すくい上げられるものは「土」などに限らず、「料理」などで「取っ手付きの計量カップ」のようなものを指して「scoop」と呼ぶこともあります。
料理で使うのではなく、園芸で使う、ということを明確にするために「土」の意の「soil」をつけて「soil scoop」と表現されることもあります。
なお、「trowel」は「左官用のこて」という意味の言葉でもあります。
以上、色々な表現がありますが、少なくとも、「スコップ」というカタカナの日本語では通じない可能性がありますので気をつけましょう。
是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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