日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズの「008」番です。
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008:「ボタン」
前回のテーマは「シャツ」でしたが、そのシャツについている「ボタン」。
これも、英語の発音とはだいぶ程遠いと言えます。
これは英語では「button」というスペルで書かれます。
発音記号で表示すると、[bʌtn]となります。
まず、最初の[bʌ]の音は、日本語では「バッ」という感じになります。
[ʌ]という記号は、発音教室ではやりましたが、喉につっかかるような感じでありながら、それでもしっかり「アッ」と発音すると良いでしょう。
それで、問題はこの先です。
この単語の最後は[tn]という発音になっています。
[t]は、日本語では「トゥ」に近い音と言えます。
また、[n]は「ン」に近い音と言えます。
実は、[t]も[n]も、どちらも「舌先を、口の中の上の部分につけて発音する」という共通点があります。
[t]と[n]以外にも、[d]と[l]もそうです。
つまり、[t], [d], [l], [n]の4つの音は「舌先を使う音」であると言えます。
これら4つの音の後ろに、母音の「ア」をつけると、日本語と同じように、それぞれ「タ」「ダ」「ラ」「ナ」のような音になりますね。
この時、舌先を「つけっぱなし」にしていては音が出ないことが分かります。
舌先を口の中の上の部分につけてから、今度は「舌先を外す」ということをする際に音が出るのです。
「button」という語の最後にある[t]と[n]の音は、どちらも「舌先をつけてから外す時に音が出る」という共通点がありますが、[t]が終わった後で、本当なら「舌を外す」べきところを、続いて[n]という音が来ますので、ここでは[t]の後には舌を外さないように発音します。
つまり、[t]を「トゥ」と発音する際の「空気の漏れる音」を出さないようにし、喉で音を「飲み込むような音」にした上で次の[n]の音に入ります。
そうすると、「button [bʌtn]」という語の発音は、「バッン~」のようになるのです。
これは、日本人には難しい発音ですし、この発音の説明自体も非常に難しいものです。
本校で開催している「発音教室」に参加して下さった方には、当日、実際の音と一緒にもう少し詳しく説明します。
(今月の「発音教室」は9月22日(土)の予定です。詳細はこちら。)
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!