日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズの「016」番です。
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016:「カーテン」
どこの家にもたいていある「カーテン」。
これを英語で言おうとすると、「button(ボタン)」のように日本人にはやっかいな発音となります。
「カーテン」は英語では「curtain」というスペルで書かれます。
発音記号では、[kə́:rtn]となります。
敢えてこれをカタカナで書くとしたら…
「カーウン」とか「カーン~」とか、なんとも言えないような感じになります。
そもそも最初の「カー」の部分が、既に日本語の「カー」とは全く違います。
最初の[kə́:r]の部分の[ə́:r]という発音は、以前、このシリーズの「ヨーグルト」のところでも解説しました。(記事はこちら)
この発音は、まず、唇を「やや縦」に開きます。アヒルのように上下の唇をとんがらせると良いかもしれません。
その口の形のまま、口の中では、下を手前に丸めます。この時、
・舌先はどこにも触れない
・舌の両サイドは「上の奥歯の内側」に触れる
ということを確認してください。
そして、このような「口」と「舌」の形を維持したまま、喉からは「こもった」感じの音で「アー」と発します。
発生時のポイントは「喉からのこもった音」です。
この音は日本語の「アー」とはだいぶ違いますし、時には「ウー」や「オー」と聞こえることもあるかもしれません。
しかし、気持ちの上では「アー」という感じを保っておくと良いでしょう。
これに「k」というスペルを前につけると<[kə́:r]の音が完成します。ここにアクセントをグッと置くようにしましょう。
そして、後半の[tn]の音。
この音については、このシリーズの過去記事「ボタン」のところでやりましたね。
(記事はこちら)
「button」の時と同じ[tn]の音が、この「curtain」の最後にも使われているのです。
詳しくは上記の過去記事をお読み頂きたいのですが、「t」の音と「n」の音がくっついて並んでいる時は、「t」の音特有の「空気の漏れる音」を出さないようにする、という点に注意が必要です。
つまり[tn]の音は、喉を鳴らすような音となって「ウン」や「ン~」となるのです。
う~む、書きながらこれを文字で説明することの限界を感じつつ、やっぱり生の音を聞いて違いを知って頂ければな、と思います。
少なくとも「カーテン」というバリバリの日本語発音で伝えようとしても、相手は「ハテ?」と首をかしげてしまうことがあり得ますのでお気をつけ
ください。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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