つい最近も本校のブログ記事で書きましたが、「人の頭の使い方」は、「覚える」と「考える」の2通りに分けることができます。
自分の子供や生徒がどちらの頭の使い方をしているか、ということを確認する前に、まず、両者の「違い」について見てみましょう。
まず「覚える」ということに関連する「言葉」や「行為」を、全て「記憶グループ」として分けることにします。
そして、「考える」ということに関連する「言葉」や「行為」を、全て「思考グループ」として分けて見ましょう。
「記憶グループ」に含まれる言葉や行為は以下の通りです。
■覚える
■思い出す
■忘れる
■なんだっけ?
■これはそういうものなんだ
■よし(覚えたぞ)!
■へえ、知らなかった。
一方、「思考グループ」に含まれる言葉や行為は以下の通りです。
■考える
■つなげる
■理解する
■納得する
■なぜ?/どうして?
■なるほど!
■そりゃそうだ。
他にもあるかもしれませんが、「言葉」や「行動」を1つずつ見ていくと、それが「記憶グループ」と「思考グループ」のどちらに属するものなのかが見えてくるはずです。
子供の「口癖」や「行動」を観察し、我が子が「どちらのグループに偏っているか」ということを注意して見てみると良いでしょう。
当然、注意すべきは「記憶グループ」に偏ってしまっている場合です。
学校の勉強のほとんどは「記憶でやるものだ」と思っている子供は大勢いますし、教師や親も「記憶でやりなさい」と子供に言ったりしています。
「未来につながる教育」というものを考えるならば、「記憶ではなく、思考でやりなさい」ということを子供や生徒に言ってやるべきです。
大人達が、その辺の線引きを見誤ってしまえば、それは「未来につながる」とは言えなくなってしまうかもしれません。
<続く>