「チェコ語」であろうと、「英語」であろうと、外国語を身につけていく上で「単語の知識」は重要です。

ところが、「単語」というものは、膨大な数、存在します。

一体、いくつの単語を覚えれば良いのでしょうか?

そのことを考える前に、まずは「母国語」について考えてみましょう。

ほとんどの日本人にとって母国語は「日本語」だと言えそうですが、教養のある大人の日本人であれば、平均的に「3万」ほどの日本語の単語を知っていると言われています。

言い換えるならば、おそらく、チェコ語を母国語としている教養のある大人は「3万」ほどのチェコ語の単語を知っている、ということになり、このことは「英語」についてもきっと同様でしょう。

「ネイティブはおよそ3万語を知っている」ということを1つの目安にした上で、「では、外国語に関しては、いくつの単語を知っておくべきか?」という点について考えてみましょう。

英語において、単語学習の指標として便利なのは「英語検定(通称、英検)」です。

英検では、一番易しいレベルが「5級」であり、一番難しいレベルが「1級」となっています。

その2つの級の間には、「4級」「3級」「準2級」「2級」「準1級」があります。

一般的に、「5級、4級、3級」の3つは「中学校レベル」と言われており、「準2級&2級」の2つは「高等学校レベル」と言われています。

「5級、4級、3級」の3つのレベルの単語を全て合わせると「1,300〜1,500個」あり、
「準2級&2級」の2つのレベルの単語を全て合わせると「約2,000個」あります。

日本人にとってわりと難しいと言われている「英検2級」であっても、5級から全ての単語を合わせて「3,500個」程度です。

これは、「ネイティブはおよそ3万語を知っている」という指標と比べても、およそ「10分の1」程度ということになります。

ですが、慌てることはありません。

いくら3万語を知っているネイティブであっても、日常的に3万語レベルの単語を全て使っているというわけではありません。

私達日本人もそうでしょう?

難しい言葉ばかりを使って日常的に会話をしたり、文を作っているわけではありません。

おそらく、英検で言うところの「5、4,3級」辺りの易しい言葉が、日常的の表現の大半を占めていることでしょう。

となれば、外国語も同じです。

チェコ語であろうと、英語であろうと、まずは、英検5、4、3級辺りの「1,300〜1,500個」ほどの初期レベルの単語を覚えていくことを目標にすると良いでしょう。

そして、その後で、英検で言うところの「準2級・2級」の単語の学習に進むのが得策です。

ところが、ここで1つ、落とし穴があります。
これについては、次回、また書きます。

どうぞお楽しみに!