前回、「文法」というものは「丸暗記する」のではなく「考える」ということをしながら進めなくてはなりません、ということを書きました。

これは、「考える」ということを普段からやっている人ならば、大して難しいことではありません。

ところが、「考える」ということを普段あまりやっていない人にとっては、とてつもなく難しく感じられてしまいます。

「考える」を普段からやらない人が、いきなり「さあ、今日から考えよう」と思っても、人によってはなかなかそれすらもできない、というケースがあります。

その原因の1つとして、「日本語の言葉」というものが、頭の中で「沈んでしまっている」ということが挙げられます。

そもそも、「考える」という行為には、「言葉」が必要です。

言語化されていない「イメージ」や「理解」というものが頭の中にバラバラに存在しているとして、それらを「言葉」に置き換えながらつなげていく、という行為が「考える」ということになります。

「言葉」は、言い換えれば「単語」ということになりますが、教養のある大人の日本人であれば、母国語である日本語については、およそ「3万語」ほどは知っている、というのが平均値のようです。

しかし、実際には、我々は日常的に3万個もの単語を使っているわけではありません。

毎日の生活では、特に大人になれば、「同じような人と、同じような会話をする」ということを繰り返している人も多いことでしょう。

「同じような会話」を繰り返していると、「知っている単語」の数が3万個であっても、「日頃から使ってる言葉」の数は数千個、あるいは、ひどいケースになれば、数百個で十分かもしれません。

日頃から使っている言葉は「頭の中を飛び回っている」のかもしれませんが、それ以外の、「普段使っていない言葉」は、言うなれば、頭の中に「沈んで」しまっていると言えます。

言葉が沈んでしまっている状態では、いくら「考えよう」と思ったとしても、なかなかうまく考えることができません。

なぜなら、「考える」には「言葉」が必要だからです。

そこで、「考える」ということを可能にするために、「頭の中で沈んでしまっている言葉たち」を浮き上がらせ、さらには頭の中を「飛び回る」ようにさせなくてはなりません。

それを可能にさせる効果的な方法は、「音読」です。

これは「英語の文章」ではなく、「日本語の文章」を使って音読しましょう、という意味です。

日本語の文章、たとえば、小説や雑誌など、ある程度のボリュームがある文章を、「声に出して読む」のです。

そうすると、普段、頭の中で沈んでしまっている言葉達が、再び浮き上がってきます。

「日本語の音読」によって、頭の中を自由に飛び回ることができる「言葉の数」を増やす、ということです。

そうすると、「考える」ということが、だいぶ楽になります。

ひいては、「文法を読んで理解する」ということも、だんだんできるようになるのです。

 

「英語の文法」というものは、誰かに説明してもらって理解するのではダメです。

「自力で、自分の思考力と読解力だけで理解する」のです。

それができるようになれば、文法なんて怖くありません。

今まで「敵」だと思っていた文法も、自分が理解してしまえば、英語学習における「強力な味方」となります。

是非、自力で文法を理解できるようになるために、普段から使う「日本語の単語」の数を増やしつつ、「考える」ということを日常的に訓練するようにしましょう。

 

さて、次回は、「文法」を理解した後でやるべきことについてご紹介します。
どうぞお楽しみに!

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