「考える」という頭の使い方を練習し、「文法を理解する」ということができたとします。

「文法」というものは、以前も説明しましたが、「単語の形の変化」と「単語の並べ順」に関するルールをまとめたもののことです。

これが分かると、「文の作り方」が分かります。

「文の作り方」が分かったなら、早速、実際に「文を作る」ということをやってみましょう!

例えば、中学生の最初の頃に「一般動詞」というものを習います。

これを習ったならば、一般動詞を使い、「現在のこと」を表す「肯定文」を作ってみるのです。

この時、「三単現」といったややこしいルールもありますが、それすらも考慮しながら、いくつも英文を作ってみましょう。

基本的には「日本語の文」が先にあり、それを「英文にする」というやり方が良いと思います。

そのためには、「日本語の文」すらも、自分で作ると良いでしょう。

理解した英文法の項目を使い、「どのような文を作ることができるのか」ということを把握しながら、「日本語の文」と、それに合わせた「英語の文」を作っていくのです。

できあがった英文は、もちろん、誰か英語ができる人に見てもらった方がいいですね。

その時にも、「日本語の文」があった方が、英文を添削する人に「日本語の意図」がきちんと伝わるので、より適切に英文を確認してもらえます。

「一般動詞」を使い、「現在」を表す肯定文をドンドン自分の力だけで作り出していけるようになれば、その文法項目は、確実に「自分のもの」になっていきます。

 

「日本語の文」も含め、「無から英文を作る」という行為は、決して易しいことではありません。

むしろ、英語の学習の中でも「一番難しい部類」と言えます。

しかし、その一番難しい「英作文」をドンドンやれるようになれば、これ以外のことはとても易しく感じられます。

例えば、学生にとっては、「無から英文を作る」という一番難しいことができるならば、「英文の途中にあるカッコ内に言葉を入れなさい」などのような問題は朝飯前と言えるほどカンタンに解けます。

あるいは「以下の単語を並べ替え、正しい英文にしなさい」という問題も簡単です。

さらに、「以下の英文を、日本語に訳しなさい」という問題も、余裕で対応できるようになります。

「無から英文を作る」ということは、「英単語」も自分の頭の中から引っ張り出してきて、それを「適切な形」に変え、さらには「正しい順番で並べる」ということをやる、ということです。

これができるなら、「並べ替え」や「穴埋め」や「和訳」など、全く問題になりません。

もっと実用的な側面から言えば、「英語が話せる」ということは、「英文を自在に作り出せる」ということです。

「英文を自在に作り出す」という練習をすればするほど、その時に使った「文法項目」がドンドン深く自分の中に定着していきます。

「理解した文法」は、理解したままで終わってはいけません。

「理解した文法」は、「英文を作る」というアウトプットという形で「使う」ことで身についていくのです。

 

さて、次回からは、「音」に関する学習についてご紹介していきます。
どうぞお楽しみに!

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