「文法」とは、「単語の形の変化に関するルール」と「単語の並べ順に関するルール」の2つをまとめたものだ、と言えます。

単語を並べて文を作ろうとした時に、「単語の形」や「単語の並べ順」をいい加減にしていては正しい文は完成しません。

「文法」を学ぶことで、世界の人々が「きちんと理解できたよ」と言ってくれるような文を作ることが可能となるのです。

さて、今日は「文法学習」におけるポイントのうち、最も重要なことを書きます。

それは、「頭の使い方」に関する話です。

 

人間の頭の使い方を大きく「2つ」に分けたとしましょう。

1つは「記憶(=覚える)」であり、もう1つは「思考(=考える)」です。

よく、「文法が分からなくなった」という人に話を聞くと、「覚えられない」とか「覚えきれない」のように主張する人がいます。

しかし、「文法」というものは、「丸暗記するもの」ではありません。

むしろ、「情報と情報のつながり」を見いだしながら、「考える」ということをしなくてはなりません。

文法の学習においては、「思考(=考える」という頭の働きを使った上で、最終的には「記憶(=覚える)」ということが必要となるのですが、「思考」のプロセスを挟もうとせず、「とにかく覚えよう」とする人がたくさんいます。

そういう人達は、最初のうちは良いのですが、だんだん文法学習が進んでいくと、「前に覚えた内容をもう忘れた」と言いがちです。

おそらく彼らは、「単語の学習」と「文法の学習」を同じもののように捉えているのでしょう。

しかし、「単語の学習」と「文法の学習」は同じではありません。

「単語」は「丸暗記」でも良いかもしれませんが、「文法」は「思考」を経て、「理解」と「納得」を経てから「覚える」、という流れで学習していかなくてはならないのです。

このことを無視してしまうと、先に進めば進むほど、文法の学習が「苦痛」になります。

中学生ならば、2年生の範囲に入った頃から「もう分からない」となってしまう傾向が見られます。

「覚える」と「考える」は違うことである、ということをしっかりと認識した上で、「文法は覚えるのではなく、考えながら学んでいく」ということを肝に銘じるようにしましょう。

次回、「考えながら学んでいく」ということについて、もう少し詳しく説明します。
どうぞお楽しみに!

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