何かの情報を「インプット」して覚えたり、理解しようとする時、「インプットで終わり」にしてしまうのと、「アウトプットを見据えてインプットする」のとでは、インプットの「質」がまるで違ってきます。

例えば、「料理」をあまりしたことのない人が、「自分で料理を作ろう」ともせず、ただ「作り方を覚えたい」という目的だけで、「レシピを覚えよう」としたとします。

「レシピ」には、文字や写真などによって、その料理の作り方が書かれているので、それをそのまま覚えれば良いのですが、「実際に作る」ということをしなければ、料理に不慣れな人にはなかなか覚えることはできないでしょう。

ところが、料理に不慣れな人であっても、レシピを見ながら、「実際に作る」ということをやってみたならば、「作らずに覚えよう」とする時と比べ、そのレシピを覚えるのが格段に「楽」になるはずです。

「楽」になるだけでなく、そもそも「覚えよう」という意欲も強くなります。

勉強についてもこれと同じ事が言えます。

単に「知識を増やしたい」というインプットだけの目的で勉強するよりも、「その知識を後で人に伝えよう」とか「その知識を使って別のことに役立てよう」といった「アウトプット」の目的を見据えて勉強すれば、その分だけインプットの「質」が高まります。

何を勉強するにせよ、何らかの形で後で「アウトプット」することを見据えながら勉強すると良いでしょう。

 

<続く>