頭の回転スピードをゆっくりにするのが難しいと感じてしまう原因の1つに、「頭の忍耐が弱い」ということが挙げられます。
「頭の忍耐」というのは、文字通り、「頭で何かを処理する時の我慢強さ」ということです。
「身体の忍耐」ということであれば、例えば、身体の痛みや苦しさに耐える、ということですが、身体の忍耐が強い人でも「頭の忍耐」となると弱くなってしまう、という人はたくさんいるようです。
何かをじっくりと考えていくためには、頭の回転スピードを敢えてゆっくりにすべきです。
ところが、「頭の忍耐」が弱い人は、頭の回転スピードをゆっくりにしていくと、どうしても「イライラ」が発生してしまい、ゆっくり、じっくりやっていくことができず、途中で「あー!もうダメだ!!」と投げ出してしまうのです。
「頭の忍耐」は、言い換えるならば、その人の「精神力」とも言えます。
頭の中で、情報と情報を1つずつ丁寧につないで行き、最後に自分が納得できる答えまで、自力でたどり着く。
そこまで行く間に、頭の中で「決して諦めない」という精神力こそが、その人の「頭の忍耐」となり、思考を止めずに最後の答えまで情報をつなぐことを可能にしてくれます。
このような「頭の忍耐」を高めるためには、少しずつ、「頭の忍耐」を鍛えるトレーニングをしなくてはなりません。
「頭の忍耐」や「精神力」といったものは、訓練によって、少しずつ高めていくことができるものです。
犬などの動物であっても、訓練によって、「ご主人様より速く歩かない」や「待つ」といったことが出来るようになります。
ならば、人間である我々にだって、「ゆっくりにする」ということができるようになるはずです。
「考える」のが苦手な人は、いきなり難しいことを考えていくのではなく、自分にとっては少し易しいと思えるようなことをテーマにして練習するが良いと思います。
途中で「あー、もうだめだ!」と投げ出しそうになったら、「いや、頑張れ、自分! ここで止まるな!」と自分自身に声援を送ってでも、「頭の忍耐」を高めることを意識してみると良いでしょう。
そういうことを日々、たくさん意識的に練習していけば、少しずつ「頭の忍耐」も高まっていき、ひいては「考える」ということが上手になっていきます。
普段は考えないようなことや、普段はたどり着かないような答えなどを探すようにして、「頭の忍耐」を高めるトレーニングをしてみましょう!
<続く>