「映画を見る」ということは、日本で英語を学ぶ上で、最も有効な学習方法の1つと言えます。

本校では、「映画を見よう」ということを生徒達の指導にも取り入れております。

かくいう私(久末)も、映画は大好きなので、これまでたくさん見てきました。

最近見た映画は「素晴らしきかな、人生」です。

 

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これは2016年(日本では2017年)に公開されたアメリカ映画で、原題は「Collateral Beauty」です。

まず、邦題のつけ方がどうにもおかしくて、この映画に限らず、「人生」とか「幸せ」とかが邦題についている映画は、まず原題が無視されているものばかりです。

原題の「collateral」というのは、とても難しい言葉で、英英辞典には以下のように書かれています。

1. relating to something or happening as a result of it, but not as important

2. collateral damage: an expression meaning people who are hurt or property that is damaged as a result of war, although they are not the main target, used especially by the Army, Navy, etc.

3. collateral relatives are members of your family who are not closely related to you

英和辞典では、「相並んだ」「平行する」「付随する」といった意味が書かれています。

ここから読み取ることができるイメージは、「何か主となること」があり、それに関連して同時に別のことが生じたりする際に、その付随して生じているものを指して「collateral」と言うようです。

この映画の場合は、「娘の死」という悲しい出来事が起こるわけですが、それに付随して発生する「beauty(美しさ)」のことを「collateral beauty」と呼んでいるのです。

それが一体何なのか、私は映画を見終わってもいまいちピンと来ませんでした。

いや、それだけでなく、話の作り方も、いまいちピンと来ませんでした。

話の内容が抽象的すぎて、この映画を見た人がそれぞれ自分なりの解釈(あるいは経験に基づく感覚)によって、色々な受け取り方ができるのだろうな、とは想像できました。

ですが、私は個人的にはどうにもピンとこない、という印象が最初から最後まで続きました。

どうやら万人にうけるような映画ではなさそうです。

英語学習としても、抽象的な話が出てきますので、解釈が困難なところがたくさんありそうです。

この映画は、個人的にはあまりおすすめできません。