英語には、1つ1つ「名詞」に対し、それが「単数」なのか、あるいは「複数」なのか、という考え方があります。
ある名詞が「1つである」ということを表す場合、その名詞は「単数」として扱われます。
しかし同じ名詞でも、それが「2つ以上である」ということを表す場合には、その名詞は「複数」として扱われます。
例えば、「ここに1冊の本があります。」という文の中の「本」は、「1冊の」という言葉がついていることから「単数」の扱いとなります。
しかし、「ここに5冊の本があります。」という文の「本」は、「5冊の」という言葉がついていることから「複数」の扱いになる、ということです。
日本語では、「単数」であろうと「複数」であろうと、「本」は「本」として同じように表現されますが、英語では、「単数」の場合と「複数」の場合とで名詞の「形」が異なります。
名詞が「単数」として扱われる場合、その名詞は「単数形」という形で表現されます。「単数形」は、元のままの形のことで、つまり「変化しないままの形」のことです。
これに対し、名詞が「複数」として扱われる場合には、その名詞は「複数形」という形に変化します。
名詞の「複数形」は、その名詞の語尾(単語の一番後ろ)に「-s」あるいは「-es」がついた形となります。
例えば、「1冊の本」という場合には、「one book」という形で表現されます。
しかし、「5冊の本」という場合には、「five book」ではなく、「five books」というように、単語の語尾に「-s」がついた形となるのです。
語尾に「-s」がつくのか、あるいは「-es」がつくのか、というのは、1つ1つの名詞によって異なります。
また、「-s」や「-es」がつくのでもなく、「特別な変化の仕方」によって複数形へと変化する名詞もあります。(例えば、「子供」という意味の「child」の場合、複数形は「children」という形となります。)
名詞の複数形への変化の仕方は、「辞書」に載っているのでそれを確認すれば良いのですが、たくさんの英文を読んでいくうちに、少しずつそれぞれの名詞の変化の仕方が分かってきますので、あまり心配しなくても大丈夫です。
なお、「複数形」へと変化するのは「数えられる名詞(=可算名詞)」だけです。
「数えられない名詞(=不可算名詞)」については、「数えられない」ということから「複数」の扱いにはなりません。
「複数」の扱いにはならないのですから、数えられない名詞は常に「単数」として扱われるということになります。
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