まず、前回も説明しましたが、英語における「現在」という考え方には、「現在時刻」という短い解釈の場合と、「普段の日常」という広い解釈の場合の2つがあります。
また、以前も説明しましたが、動詞には「動きを表す動詞」と「状態を表す動詞」の2つに大きく分かれます。
たいてい、「動き」を表す動詞が「現在形」として使われる文では、「普段の日常」のことが表されます。
そして、「状態」を表す動詞が「現在形」として使われる文では、「現在時刻」のことが表されます。
この辺りの理解は、たくさんの英文に触れていけば自然と分かっていくはずですから、まだ心配しないでも大丈夫です!
そして、一般動詞の現在形を使った文では、「現在時刻」が表される場合には「now(今)」という副詞をつければ良いでしょう。ただし、「now」はなくても構いません。
例1: I have a new pencil now . 「私は今新しい鉛筆を持っています。」
この文の一般動詞は「have(持っている)」という「状態」を表す動詞ですので、これが「現在形」で使われているということは、「現在時刻」のことを含んだ意味として解釈することができるということになります。
このような文では、「now(今)」という言葉をつけて表現することができますが、別に「now」はなくても構いません。
一方、一般動詞は一般動詞でも、「状態」ではなく「動き」を表す動詞の場合は、少し違います。
「動き」を表す一般動詞が「現在形」となって文を作っている時には、その文はたいてい「普段の日常」のことを表します。
なので、「動き」を表す一般動詞の現在形の文では、「日常」を表すような言葉や、「頻度」を表すような言葉が伴われます。
こうした言葉は、その「動き」に対して「修飾する」という働きをしますので、品詞で言うと「副詞」ということになります。
以下、「日常」や「頻度」を表す言葉をまとめました。
■1つの言葉で副詞となっている場合
(→「一般動詞の直前」に置かれることが多い。)
・always 「いつも」「常に」
・sometimes 「時々」
・often 「しばしば」「ひんぱんに」「しょっちゅう」
・usually 「たいてい」「普段は」「いつもは」
■2つ以上の言葉で副詞となっている場合
(→「文の最後」に置かれることが多い。)
・every day 「毎日」
・every morning 「毎朝」
・every night 「毎晩」
・every Sunday 「毎週日曜日」
・every week 「毎週」
・every month 「毎月」
・every year 「毎年」
・in the morning 「朝に」「午前中に」
・in the afternoon 「午後に」
・at night 「夜に」
「日常」や「頻度」を表す副詞は、「1つの言葉」の場合には「一般動詞の直前」に置かれることが多いのですが、「2つ以上の言葉」の場合には「文の最後」に置かれることが多い、というように覚えておくと良いでしょう。
例2: I sometimes eat sushi . 「私は時々すしを食べます。」
(「sometimes」は「1つの言葉」なので、一般動詞「eat」の直前に置かれている。)
例3: I eat sushi every month . 「私は毎月すしを食べます。」
(「every month」は「2つ以上の言葉」なので、文の最後に置かれている。)
例4: I eat sushi . 「私はすしを食べます。」
(「eat」は「動き」を表す動詞であり、かつ「現在形」となっているので、
副詞がなにもついていなくても「普段の日常」のことを表しているという
ことが分かる。)
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