英語の文は、「肯定文」においては、先頭に「主語(S)」が置かれ、たいていそのすぐ後ろに「述語動詞(V)」が置かれた形で作られます。

「何がどうした」とか、「何が何である」というように、「文の中で一番言いたいこと」を文の先頭の方に持ってきて表現するのが英語の基本的な形と言えます。

そして、「述語動詞(V)」の部分には、基本的には「be動詞」と「一般動詞」のどちらかが入ります。

英語で文を作ろうとする時には、「述語動詞」の部分に入る言葉が「be動詞」なのか「一般動詞」なのかをよく考える必要があります。

◎「A=B」という意味の文を作りたい場合
→ 「be動詞」が使われる。

「私は教師である。」や「彼女はかわいい。」のように、「A=B」という意味合いの文を作りたい場合には、述語動詞の部分には「be動詞」が使われます。

その場合、「主語」の次に「be動詞」が置かれ、その後ろには「B」に当てはまる言葉(主語とイコールの関係となっている言葉)が続きます。この場合の「B」のことを「補語(ほご)」と言います。

「補語」に入る言葉は、「名詞(または代名詞)」か「形容詞」となるのが普通です。

「be動詞」は、話の内容が「現在」ならば、「am」「are」「is」のいずれかとなり、「過去」ならば「was」「were」のいずれかとなります。

例1: I   am   a  teacher .「私は教師である。」
(「I(主語)」と「a teacher(補語)」がイコールの関係となっていることを表している。この文の補語は「名詞」である。)

例2: She   is   pretty .「彼女はかわいい。」
(「She(主語)」と「pretty(補語)」がイコールの関係となっていることを表している。この文の補語は「形容詞」である。)

例3: He   was   my  student .「彼は私の生徒でした。」
(「He(主語)」と「my student(補語)」が「過去」においてイコールの関係であったことを表している。この文の補語は「形容詞」である。)

例4: We   were   young .「私達は若かった。」
(「We(主語)」と「young(補語)」が「過去」においてイコールの関係であったことを表している。この文の補語は「形容詞」である。)

 

◎「Aがどこかの場所の存在している」という意味の文を作りたい場合 
→ 「be動詞」が使われる。

「彼はここにいる。」や「あなたのカバンは私の部屋の中にある。」のように、「主語」に関して、それが「どこにいる」あるいは「どこにある」のかを表すような文を作る場合にも、述語動詞の部分に「be動詞」が使われます。

この場合、「be動詞」の後ろには「場所」を表す言葉が続きます。

「場所」を表す言葉が、「いる」や「ある」というbe動詞を修飾している場合、その「場所」を表す言葉は「副詞」という品詞として働いています。

「場所」を表す副詞は、1つの言葉であれば「here(ここに)」や「there(そこに)」などがあります。

あるいは、「場所」を表す副詞が2つ以上の言葉で成り立っている時、たいていその場所を表す言葉の先頭には「in(〜の中に)」や「at(〜の地点に)」や「under(〜の下に)」や「on(〜の上に)」といった「前置詞」が置かれます。

例1: He   is   here .「彼はここにいる。」
(「He(主語)」が「here」という場所に「存在」していることを表している。「here」は「場所」を表す副詞となっている。)

例2: Your  bag   is   in  my  room .「あなたのカバンは私の部屋の中にある。」
(「Your bag(主語)」が「in my room」という場所に「存在」していることを表している。「in my room」は場所を表す言葉で、前置詞「in」によって2つ以上の言葉が1つのかたまりとなっている。)

例3: I   was   on  the  stage .「私はそのステージの上にいた。」
(「I(主語)」が過去において「on the stage」という場所に「存在」していたことを表している。「on the stage」は場所を表す言葉で、前置詞「on」によって2つ以上の言葉が1つのかたまりとなっている。)

例4: The  two  boxes   were   under  the  table .「その2つの箱はそのテーブルの下にあった。」
(「The  two  boxes(主語)」が過去において「under the table」という場所に「存在」していたことを表している。「under the table」は場所を表す言葉で、前置詞「under」によって2つ以上の言葉が1つのかたまりとなっている。)

 

◎「Aは(日常的に)〜する」という意味の文を作りたい場合
→「一般動詞の現在形」が使われる。

「私は毎日コーヒーを飲みます。」や「彼女はピアノを弾きます。」のように、「現在の日常の動作」を表すような文を作りたい場合には、述語動詞の部分に「一般動詞の現在形」が使われます。

「一般動詞の現在形」は、基本的には「原形と同じ形」となりますが、「三単現(=主語が三人称・単数で、話の内容が現在となっている条件のこと)」の条件が揃った場合には「原形の語尾に『-s』か『-es』がついた形」となります。

例1: I   drink   coffee  every  day .「私は毎日コーヒーを飲みます。」
(「現在の日常の動作」を表しているため、述語動詞に「一般動詞の現在形」が使われている。また三単現の条件が揃っていないため、「現在形」の「drink」は「原形と同じ形」となっている。)

例2: She   plays   the  piano .「彼女はピアノを弾きます。」
(「現在の日常の動作」を表しているため、述語動詞に「一般動詞の現在形」が使われている。また三単現の条件が揃っているため、「現在形」の「plays」は「原形の語尾に『-s』がついた形」となっている。)

 

◎「好きだ」や「持っている」など「状態を表す一般動詞」が使って「今の状態」を表したい場合
→「一般動詞の現在形」が使われる。

一般動詞の中には、「like(好きだ)」「have(持っている)」「know(知っている/分かっている)」「live(住んでいる)」「love(大好きだ/愛している)」「want(欲しい/欲しがっている/望んでいる」)」「see(見える/見えている)」など、「動作」ではなく「状態」を表す言葉があります。

これらの言葉を使って「今、そういう状態です」ということを表す場合には、「現在形」で表現します。

例1: I   like   dogs . 「私は犬が好きだ。」
(「動作」ではなく、今「好きだ」という状態になっているのです、ということが表されている。)

例2: She   knows   my  name .「彼女は私の名前を知っている。」
(「動作」ではなく、今「知っている」という状態になっているのです、ということが表されている。)

 

◎「過去において、ある動作をしました」と言いたい場合
→「一般動詞の過去形」が使われる。

「彼らは先週その車を洗いました。」や「私は2日前にこの箱を作りました。」のように「過去における動作」を表す場合には「一般動詞の過去形」が使われます。

一般動詞の過去形は、「原形の語尾に『-ed』がついた形」となる「規則変化の動詞」の場合と「不規則に変化した形」となる「不規則変化の動詞」の場合とに分かれます。

1つ1つの一般動詞によって「過去形がどの形となるのか」が異なりますので、一覧表などで1つずつ勉強して覚えていく必要があります。

例1:  They   washed   the  car  last  week .「彼らは先週その車を洗いました。」
(「wash(洗う)」は規則的に変化する動詞なので「原形の語尾に『-ed』がついた形」で過去形となっている。)

例2:  I   made   this  box  two  days  ago.「私は2日前にこの箱を作りました。」
(「make(作る)は不規則に変化する動詞なので、「made」という形で過去形となっている。)

 

◎「好きだ」や「持っている」など「状態を表す一般動詞」が使って「過去の状態」を表したい場合
→「一般動詞の過去形」が使われる。

上述した、「like(好きだ)」「have(持っている)」「know(知っている/分かっている)」「live(住んでいる)」「love(大好きだ/愛している)」「want(欲しい/欲しがっている/望んでいる」)」「see(見える/見えている)」などの言葉を使って「過去の時点で、そういう状態でした」ということを表す場合には、これらの動詞の「過去形」を使って表現します。

これらの動詞も「規則的に変化する動詞」と「不規則に変化する動詞」に分かれるので、1つ1つ変化の仕方を覚えていくしかありません。がんばりましょう。

例1: I   liked   dogs . 「私は犬が好きだった。」
(「動作」ではなく、過去の時点で「好きだ」という状態だった、ということが表されている。「like(好きだ)」は規則的に変化する動詞なので「原形の語尾に『-d』がついた形」で過去形となっている。)

例2: She   knew   my  name .「彼女は私の名前を知っている。」
(「動作」ではなく、過去の時点で「知っている」という状態だった、ということが表されている。「know(知っている)は不規則に変化する動詞なので、「knew」という形で過去形となっている。)

 

◎「Aは、今、ある動作をしている最中です」という文を作りたい場合
→「現在進行形」が使われる。

「私は今コーヒーを飲んでいます。」や「彼女は今ピアノを弾いています。」のように、「日常」のことではなく、「今、この瞬間にその動作をしている最中です」と言いたい場合には、「現在進行形」という形で表現することができます。

「現在進行形」は「be動詞の現在形+動詞の-ing形」という形で表現されます。

例1: I   am  drinking   coffee  now.「私は今コーヒーを飲んでいます。」
(今、「飲む」という動作をしている最中です、ということが表されている。)

例2: She   is  playing   the  piano  now .「彼女は今ピアノを弾いています。」
(今、「弾く」という動作をしている最中です、ということが表されている。)

 

◎「Aは、過去のある時点で、ある動作をしている最中でした」という文を作りたい場合
→「過去進行形」が使われる。

「私はその時、コーヒーを飲んでいました。」や「彼女はその時、ピアノを弾いていました。」のように、「過去のある時点で、その動作をしている最中でした」と言いたい場合には、「過去進行形」という形で表現することができます。

「過去進行形」は「be動詞の過去形+動詞の-ing形」という形で表現されます。

例1: I   was  drinking   coffee  at  that  time.「私はその時コーヒーを飲んでいました。」
(過去のある時点で、「飲む」という動作をしている最中でした、ということが表されている。)

例2: She   was  playing   the  piano  then .「彼女はその時ピアノを弾いていました。」
(過去のある時点で、「弾く」という動作をしている最中でした、ということが表されている。)

 

さて、以上が「be動詞」「一般動詞」「進行形」の「肯定文」のまとめとなります。

どういう意味の場合に、どの動詞、あるいはどの形が使われるのか、きちんと整理しておきましょう。

次回は「be動詞」「一般動詞」「進行形」の「疑問文」と「返答文」のまとめです。

 

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