「各々の」や「それぞれの」は、英語では「each」「every」のように表現されます。

 

「each」は、「2つ以上のもの」のうち、「1つ1つ」を取り出し、それぞれを「個」として見なすような場合に使われる言葉です。「複数」のものの中の「個」に着目して「各々の」や「それぞれの」と言いたい場合に「each」が使われます。

 

「every」は、「3つ以上のもの」の「全体」を捉えながら、同時にその中の「1つ1つ」を指すような場合に使われる言葉です。「each」は「2つ以上のもの」があるのが前提ですが、「every」は「3つ以上のもの」があるという点が異なります。また、「every」は「1つ1つ」を見ていながら、同時に「全体」を見ているという特徴がありますが、「each」は「全体」ではなく「個」に注目している、という点も異なります。

 

なお、「each」には「形容詞」の働きの他に「代名詞」と「副詞」の働きがありますが、「every」には「形容詞」の働きしかありません。このため、「代名詞」や「副詞」として「それぞれ」といった意味として表現したい場合には「every」は使えず、代わりに「each」が使われます。