「確信して」「確かな」は、英語では「sure」「certain」「confident」「positive」「convinced」のように表現されます。
「sure」は、「個人の主観的な判断」によって「確かだ」と言いたい場合に使われる言葉で、日常的にもよく使われます。「確信して」や「確かな」という意味ですが、「否定文」では「よく分かっていない」といった「不確かな様子」を表します。通例、「sure」は「人間」を主語にして使われます。
「certain」は、「何かしらの客観的な判断」によって「確かだ」と述べる場合に使われる言葉です。この言葉は、元々は「ふるいにかける」という意味から「決定された」という意味となり、それが転じて「確かな」の意を持つようになったようです。「certain」が「確かな」の意で使われる場合、「人間」と「事柄」の両方を主語にすることができますが、「事柄」を主語にする場合には、「It is certain that+S+V」という形がよく使われます。この形の文では、「sure」は基本的には使われません。また、「certain」は「客観的な判断」によって「確信して」と述べることから「ビジネス」などの場面でよく見られ、「sure」よりも堅い表現とされています。
「confident」は、「自信がある」という意味の言葉で、そのことから「確信して」や「確かな」という意味として使われます。一般的には「confident」の方が「sure」よりも強い確信を表す、という説明が多いようですが、アメリカ人などのネイティブの中には「sure」の方が「confident」よりも確信している程度が高い、と言う人もいるようです。「sure」は「個人の主観的な判断」によるものですが、その判断がしっかりしたものであれば、「confident」よりも強い意味で使われることもあります。一方「confident」は「自信がある」ということを述べたい時に使われるので、その自信の強さがどの程度かによって、「sure」よりも弱い意味となることもあり得るということです。
「positive」は、「肯定的な」という意味から、「疑いのない」という意味となり、それが転じて「確信して」の意として使われるようになった言葉です。「疑いのない」ということから、「sure」や「confident」よりも強く「確実な」や「確信して」といった意味で使われます。相手に「Are you sure?(あなたは確信していますか?)」と尋ねられた時に、「Yes, I’m positive!(はい、私は疑いのないくらい確信しています!)」のように使われたりします。
「convinced」は、元々「確信させる」や「納得させる」という意味の動詞「convince」が過去分詞となったものです。多くの過去分詞には「受動」の意味が含まれることから、「convinced」には、「何かによって確信させられている」や「何かによって納得させられている」といった意味が含まれます。つまり「何らかの説明」や「何らかの根拠」があり、そのことを受け入れた上で、「確信して」や「確かな」と述べる場合に「convinced」が使われるのです。
まとめると、「sure」が「個人の主観的判断」に基づいて使われる言葉で、それを「客観的な判断」に置き換えたものが「certain」となります。また、「confident」は「自信がある」ということを表すので、これも「主観的判断」に基づくものですが、「sure」と比べて強い確信を表すかどうかは、文の発信者自身の「感覚」に委ねられるところがあります。「positive」は「sure」や「confident」よりも強く「疑いようがないくら確信している」の意味を持つ言葉です。そして「convinced」は「説明や何らかの根拠などの納得させられている」ということを表します。