「すぐにできるようになる人の共通点」について考えていくコーナー。
前回までに3つの共通点をご紹介しました。
・共通点1:客観力が高い
・共通点2:バランスが良い
・共通点3:自立心を持ち、自分で考え行動する
・共通点4:アウトプットへの移行が早い
長年、人に英語を教えていると、「すぐにできるようになる人」と「なかなかできるようにならない人」の違いについて気になるものです。
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さて、今日は「すぐにできるようになる人」の共通点の5つ目です。
5つ目は、「自分のミスにすぐ気づく」という点です。
自分で何かを行いながら、自分がミスを犯した時に、そのことにすぐに気づくことができる人は、その分だけ「ミスを修正する」のも早いと言えます。
その反対に、自分がミスを犯してもなかなかそのことに気づかない人は、当然、「ミスを修正する」ということも遅れてしまいます。
では、自分のミスにすぐに気づく人と、なかなか気づかない人はどう違うのでしょうか?
おそらく、自分のミスにすぐに気づく人は、はじめから自分をあまり信じていないのでしょう。
つまり、「人は誰でもミスを犯す」という大前提に立っているのです。
「自分も人間である以上、必ずミスを犯すだろう」という視点を常にもって物事に取り組むわけですから、自分がミスを犯した時にすぐに気づくことができるのです。
ところが、自分のやることをあまり疑わず、むしろ「できている」と信じてしまっている人は、なかなか自分のミスには気づきません。
これは「他人のミス」に置き換えて考えると分かりやすいかもしれません。
「他人のミス」にいち早く気づく人は、はじめからその他人のことをあまり信じていない傾向にあります。
逆に、その他人のことを心から信用してしまっていると、その人がミスを犯しても気づかずにスルーしてしまうことでしょう。
これと同じで、自分自身のことをあまり信用していない人ほどミスに気づきやすく、逆に自分自身のことを比較的信用してしまっている人ほどミスに気づきにくくなります。
自分がミスを犯しても「他人よりも先」に自分が気づいてしまえば、他人に気づかれる前に自分でミスを修正することができます。
その結果、周りからは「ミスのない人」と評価されます。
一方、自分が犯したミスを、自分が気づくよりも先に他人に気づかれてしまえば、周りからは「ミスが多い人」というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
人は誰でもミスを犯すものですが、「自分はミスを犯さない」と信じている人ほどミスが目立ってしまうのです。
ミスをいち早く発見できるようになりたければ、あまり自分のことを信用しない方が良いのかもしれませんね。
<続く>