2016年6月から変わった英検。

特に、「1級」「準1級」「2級」では「英作文(ライティング)」の配点比重がとても高くなりました。

合格に向け、英作文ではどのような学習をすべきでしょうか。

今日も1つ1つ確認していきましょう。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

★これまでの記事は以下を参照ください。
英検の「英作文(ライティング)」に向けた学習方法(1)
英検の「英作文(ライティング)」に向けた学習方法(2)
英検の「英作文(ライティング)」に向けた学習方法(3)

前回、英文を作る際には「主語」と「述語動詞(述部)」の関係をきちんと確認するようにしましょう、と書きました。

これが崩れてしまっては、いくら単語を適切に選べていたとしてもおかしな文となり、意味が通じません。当然、試験では「減点」となることでしょう。

逆に言えば、「主語」と「述語動詞」の関係をきちんと確認することが正しい英文を書くための「第一歩」ということになります。

 

さて、今日は「英作文」の際の注意点の2つ目についてご紹介します。

「主語(S)」と「述語動詞(V)」の組み合わせによってできた文の中のかたまりのことを「節(せつ)」と言います。

1つの文の中に「S+V」のかたまりが1つしかない時、その文は「単文」と呼ばれます。

1つの文の中に「S+V」のかたまりが「2つ」あり、かつ、その2つの節が「等位接続詞(and, but, orなど)」でつながれている時、その文は「重文(じゅうぶん)」と呼ばれます。

1つの文の中に「S+V」のかたまりが「2つ」あり、かつ、片方の節が「従位接続詞(that, when, after, if, becauseなど)」あるいは「関係詞(who, which, thatなど)」で始まっているような時、その文は「複文」と呼ばれます。

以下、簡単な例です。

■単文: My sister cooked dinner for me.
■重文: My sister cooked dinner for me, and we ate together.
■複文: My sister cooked dinner for me, because our mother was working outside.

英検のような試験で、いくつかの文を書き連ねて1つの文章を作り上げようとする時には、上記の「単文」「重文」「複文」を色々と混ぜ合わせると良いでしょう。

単文ばかりが並ぶような文章は、単調になりがちで、とても幼稚な文章に見えます。

一方、全ての文を「重文」か「複文」ばかりにしてしまうと、「長い文」の羅列となってしまい、読む側も疲れてしまいます。

「単文」や「重文」や「複文」といったものをほどよく織り交ぜていくと、読み手にとっても読みやすい文になることでしょう。

 

なお、1つの文の中に「3つ以上」の節が混在する文というものも作ることができます。

■重文&複文: My sister cooked dinner for me and we ate together, because our mother was working outside.

このように、意味さえ通じるならば、1つの文の中に「3つ以上」の節を入れても構いません。

しかし、1つの文の中に入れる節の数は、せいぜい「3つまで」にしておくと良いでしょう。

「4つ以上」の節が文の中に入り込むと、とても複雑な文となります。

そのような文は、書き手にとっても苦労しますし、当然、読み手にとっても苦労します。

1つの文の中に入れる節の数は「3つまで」ということを心懸けながら、「単文」「重文」「複文」をバランスよく織り交ぜるようにしましょう。

 

<続く>

 


 

本校では「英作文」の指導を基礎から丁寧に指導しています。

興味のある方は、是非お気軽にお問い合わせください。

>>> 無料説明会のページ