<前回の続き>

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英語学習者の皆さん、英語の発音をキレイにしたいと思いますか?

発音がキレイではないことで困った状況に陥ることはありますが、発音がキレイで困ることはありません。

それどころか、英語の発音がキレイになることには、様々なメリットがあります。

相手に自分の言いたいことが通じやすくなるのはもちろんのこと、単語を覚えるのが楽になったり、文法の理解が深まったりするという効果もあります。

そして何より、キレイな発音は、聞いている相手にも、そして自分自身にも、とても「心地良い」と感じさせてくれます。

「キレイな発音」を身につけ、発音美人となることは、英語学習者にとって大いなるプラスとなります。

では、どうすればキレイな発音を身につけることができるようになるでしょうか。

前回は「発音」と「スペル」と「発音記号」の三者を一体にして学ぶと良いですよ、ということを書きました。

ところが、三位一体の音声学習は、なかなか「自分だけ」でできるようなものではありません。

今日は、「独学の限界」ということについて考えてみたいと思います。

 

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私(久末)の個人的な感覚ではありますが、本校に通う生徒のうち、初めから音読のセンスを持っている人というのはおよそ「1割程度」か、それ以下と思われます。

また、残り9割のうち、およそ「半分程度」の人は「優秀な発音トレーナー」の指導を受ければ、割とすんなりと発音が上達していきます。

最後の人達、つまり全体の4割から5割程度の人達は、「優秀な発音トレーナー」に指導されてもなかなか発音が上達していきません。

繰り返しますが、この数字はあくまでも私個人の印象にすぎません。

ですが、発音指導を20年近くやってきた者として言わせて頂ければ、この数字はそれほど外れてはいないだろうと思います。

まあ、この数字の信憑性はともかく、上記のグループを、仮に「第1グループ」「第2グループ」「第3グループ」と名付けたとしましょう。

優秀な発音トレーナーの指導を受けなくても、初めから発音のセンスを持ち合わせている人達を「第1グループ」とします。

そして、優秀な発音トレーナーの指導があれば上達していく人達を「第2グループ」とします。

最後に、優秀な発音トレーナーでも苦労してしまう人達を「第3グループ」とします。

第3グループの人達には、特別なトレーニングが必要なことが多いのですが、「全然成長しない」ということではありません。

発音が上達していくには、それなりの「理論」と「コツ」が必要となります。

第1グループの人達は、初めからその「理論」と「コツ」を知っているのです。

それは自分自身の「経験」に基づいている場合が多いのですが、とにかく、それを初めから知っているわけですから、発音の上達も「自力」でやることができるのです。

これに対し、第2グループの人達は、発音が上達していくための「理論」と「コツ」を知らないだけですが、それをいったん教えてもらいさえすれば、ドンドン上達していきます。

言うなれば、第1グループと第2グループの違いは、「理論」と「コツ」を知っていたか、それとも知らなかったかの違いだけであり、発音に関するセンスがあるという点では共通しているかもしれません。

ところが、第3グループの人達は、「理論」と「コツ」を自分のものにするということがなかなかできないのです。

「理論」と「コツ」さえ自分のものにすることができれば、あとは練習時間に比例して上達していくのですが、「理論」と「コツ」を自分のものにできないままでは、いくら長い時間練習しても、なかなか上達していきません。

どうして第3グループの人達は、発音上達のための「理論」と「コツ」を自分のものにすることができないのでしょうか?

それに関しては別の機会にまた書くことにします。

いずれにしても、第2グループと第3グループの人達は、まず「自力」では発音上達に苦労することでしょう。

つまり、世の中のおよそ「9割近く」の人達が、発音を上達させていくためには「誰かの指導」を必要としているということです。

 

これは恐らく、外国語の発音に限った話ではありません。

球技などのスポーツ、楽器演奏、創作活動、といった「身体で覚えること」に関して言えば、上達のための「理論」と「コツ」があるはずです。

そういった「理論」と「コツ」というものを、「自分自身の経験」の中から自然と学習することができる人は稀です。

コーチやトレーナーといった人達に指導してもらわなくても、トップクラスの技術を身につけることのできる人。

そんな人は、全体の1割程度か、ジャンルによっては1割もいないことでしょう。

普通は、優秀なコーチやトレーナーと言われる人達の指導を受け、その中で「理論」と「コツ」を覚えていくのではないでしょうか。

そして、優秀なコーチやトレーナーが指導したとしても、なかなか上達していかない人(第3グループの人達)がどうしても出てきてしまうのです。

 

英語の発音もこれと同じだと思います。

自分1人だけで練習して発音が上達していく人は全体のほんの一握り。

9割近くの人達は、自力で練習したとしても、「上達」するよりも遥か前の時点で「自分には無理だ」と諦めてしまう可能性が高いと言えます。

せっかくやる気をもって取り組んだことを諦めてしまわないように、最初から「優秀なトレーナー」を探す努力をすべきです。

 

<続く>

 


 

 

本校では、長年「発音」に関する理論的、かつ実践的な指導を行ってきました。

第3グループに属すると思われる人に対しても、親身かつ丁寧に指導しております。

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