(「ここが変だよ学校英語」シリーズ過去記事はこちら。)

 

前回、「any」が何を表すかについてご紹介しました。

今日はその続きを書きます。

 

<アメブロの続きはここから>

 

「some」は「全体の中の一部」あるいは「漠然とした存在」を表します。

一方、「any」は「有無」を表します。

簡単に言えば、「some=存在」であり、「any=有無」ということです。

「some」は「存在」を表すので、まず基本的には「肯定文」で使われます。

肯定文における「some」は、「何らかの存在」の意味となったり、あるいは「いくらか」や「いくつか」などのように数量的な意味を表します。

これに対し、「any」は「有無」を表しますから、基本的には「疑問文」で使われます。

「疑問文でのany」は、「有無」を尋ねるのですから、「あるのか、ないのか」を尋ねるということになります。

また、「any」が否定文の時には「無」を表すので、「全くない」「少しもない」というように「完全にゼロ」ということを表します。

 

以上が前回までのおさらいです。

今回は、「any」が「肯定文」で使われる場合について説明します。

上述した通り、「any」は「有無」を表します。

ということは、「any」が「肯定文」で使われる場合には、「有無」のうちの「有」の方を表します。

「有る」というのは、どんなに少なくても、ゼロでないならば「有る」ということです。

つまり、「any」が肯定文になると、「ゼロでなければ良い」とか「有れば良い」という意味になり、これがひいては「少しでも良いけれど」「どんなものでも良い」といった「譲歩」の意味合いを持つようになるのです。

 

例: Any child his age could answer this question.
「彼の年齢のどんな子供でもこの質問に答えることができるだろう。」
(肯定文において「子供であればどんな子供でも」という譲歩の意味を表している。)

 

まとめると、次のようになります。

(a) 疑問文の場合の「any」・・・「(数に対して)1つでも有りますか?」「(量に対して)少しでもありますか?」
(純粋に「有無」を尋ねる。)

(b) 否定文の場合の「any」・・・「(数に対して)1つも無い」「(量に対して)少しも無い」
(「無」を表す。)

(c) 肯定文の場合の「any」・・・「どんな〜でも」「1つの〜でも」「少しの〜でも」「どれでもいいが、その中のどの1つを選んでも可」「ほんの少しでも構わないが、とにかく少しでもあれば可」
(「有」であれば何でも良いという「譲歩的」な意味となる。)

 

さて、次回は、「疑問文」において、「some」と「any」がどのように違ってくるのかについて解説します。

どうぞお楽しみに!

 

<続く>

 


 

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