日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズです。
(これまでの記事一覧はこちら。)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
110:「モチベーション」

 

「モチベーション」というのは、日本語では「やる気」という意味合いで使われることがあります。

しかし、本来の意味は「動機付け」という意味なのです。

「動機付け」という言葉が転じて、「やる気」という意味で使われるようになったのだろうと推測できます。

しかも、この言葉は、英語では発音が少し異なります。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

まず、「モチベーション」は、「motivation」というスペルで書かれます。

これの発音記号は[mòutəvéiʃən]となります。

カタカナで書くとしたなら、「モウティヴェイション」という感じでしょうか。

日本語との違いは、まず、最初の音が「モ」ではなく「モウ」という二重母音であるということ。

そして、日本語の「チ」にあたる部分は「ティ」のように発音されるということ。

この2点がまずは大きな違いとなります。

 

さらに、もう1つ、日本語と英語とで発音が異なる部分があります。

この単語には「アクセント」が2つあります。

発音記号の中で、「´」や「`」がついた部分は、そこにアクセントが置かれるということを意味します。

そして、アクセントマークの向きが「´」となっているものは「第1アクセント」、「`」となっているものは「第2アクセント」となります。

「motivation」の場合、後半の[véi]の[é]のところが第1アクセントで、一番最初の[mòu]の[ò]が第2アクセントということになります。

日本語で「モチベーション」と言えば、普通は「モ」が低く、その後ろの「チベーション」の部分は全部高い音になります。

しかし、英語で発音するのであれば、「ヴェイ」の「エ」の音に一番のアクセントを置き、さらに、最初の「モウ」の「モ」のところにも、後半の「エ」よりも若干弱いアクセントを置くのです。

第1アクセントと第2アクセントのバランスというのは、あまり簡単ではありません。

個人的には、第2アクセントにはほとんど強さを置かなくても良いけれど、少し、気持ち長めに発すれば良いかな、という程度に感じます。

「motivation」の場合も、最初の「モ」を少々長めに発しながらも、それほど強さをつけなくても良いと思います。

実際に発音してみると、日本語とはだいぶ違っているのが分かります。

是非、声に出して練習してみましょう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

(これまでの記事一覧はこちら。)

 


 

本校では、1つ1つの「発音」を丁寧に指導しています。

キレイな発音を身につけたい人、あるいは発音の上達に苦しんでいる人は、どうぞお気軽にご相談ください。