日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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178:「レフィル」
最近は、なんでもかんでも「カタカナ」で表記しようという動きがあるのでしょうか?
私(久末)は英語教師ですが、もともと日本語で使われている言葉があるのならばわざわざ英語をカタカナ読みにした言葉を使う必要はないのではないかと思う今日この頃です。
そんな言葉の1つに「レフィル」という言葉があります。
これは「洗剤」や「化粧品」などの「詰め替え」という意味で使われている言葉です。
あまり聞いたことがない人も多いかもしれませんが、これは英語ではどの程度通じるでしょうか?
さあ、今日も一緒に勉強しましょう!
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「レフィル」という言葉は、場面によっては「リフィル」とも言われます。
英語では、「refill」という言葉がこれに当たります。
「refill」というのは、「re-」という接頭辞が「再び」という意味を表し、「fill」という言葉が「満たす」という意味を表します。
意味は、動詞であれば「再び満たす」となりますが、これには「名詞」としての機能もあります。
「名詞」の場合の「refill」は、「飲み物のおかわり」や「詰め替え品」の意味となります。
「refill」の発音記号は、「動詞」の場合は[rifíl]となりますが、「名詞」の場合には[rífil]となります。
「動詞」と「名詞」とで何が違うかというと、「アクセントの位置」が違っていますね。
動詞の場合は「前」にアクセントが置かれますが、名詞の場合は「後ろ」にアクセントが置かれます。
カタカナで書くならば、どちらも「リフィウゥ」という感じになります。
最後にくる「L」の音は、「ル」というよりは、「ル」と言う時に口の中で舌先がくっつくところに舌先を当てたまま、喉から「ウゥ」という音を出します。
いずれにせよ、最初の「re」のスペルの部分は「レ」ではなく「リ」となりますので、日本人が「レフィル」と発音しているものは英語としては誤りとなります。
また、名詞として「詰め替え」の意で使われる場合には、最初の「リ」にアクセントが置かれるので、この「リ」の部分の音を高く発音し、後半の「フィウゥ」の部分は低く、弱く発音することになります。
さらに言えば、最初の「re」の部分は「R」の発音ですから、日本語のように「舌先」をつけて発音してはいけません。
なお、「refill」の意味は上述したように、「再び満たす」という意味なので、この言葉が「詰め替え用」として使われるのは、主に「液体」や「粉末」など、「空の容器を満たす物」の場合に限られます。
先日、キッチン用のスポンジに「リフィル」と書かれたものを発見しました。
スポンジは「再び満たす」ような液体や粉末ではありませんから、これは明らかに「誤用」ということになります。
商品名などで使用する際にはご注意を。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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