世界には色々な地名や国名があります。
しかし、英語での名称や発音が、日本人が日頃「カタカナ」で発音したものとはまるで違っている地域や国もたくさんあります。
そんな地名や国名をご紹介するコーナー。
一般教養として一緒に覚えていきましょう!
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006:「フィレンツェ」
イタリアの都市、「フィレンツェ」。
これは、イタリア語では「Firenze」と書かれますが、英語では全く違う単語になってしまいます。
英語では「Florence」というスペルで書かれ、発音も「フローレンス」という感じになります。
発音記号で書けば、[flɔ́ːrəns]となります。
一見、「フローレンス」とカタカナで言えば良いように思えますし、まあ、意味としてもそれで通じるでしょうが、念のため、英語としての発音の際の注意点を以下に書きます。
まず、最初の[f]の発音は、下唇の「やや内側」を、「上の前歯」にうっすら当てたままの状態から始めます。
その状態のまま、「下唇と前歯」の隙間に「空気のこすれる音」がでるように空気を吐き出します。この時、のどを震わせてはいけません。
下唇をはじくようにするのではなく、しばらくの間、ずっと「上の前歯」に当てっぱなしにしておくのです。
その「空気のこすれる音」というのが[f]の音ということになります。
続いて、[l]の発音ですが、これは日本語の「ラ行」に近い音となります。
この単語の場合は「ロー」となりますので、そのまま日本語のラ行のように「ロー」と言えばだいたい通じます。
問題はその後ろの[r]の発音です。
これは、日本語のラ行のように「舌先」を口の中のどこにもつけないように発音されます。
[r]の発音をする際は、「舌先」ではなく「舌の両サイド」をうまく使う必要があるのです。
のどからは「こもった音」がでるように調整しながら、舌先がどこにも触れないように注意しつつ、軽く「レ」と発すると良いでしょう。
ただし、はっきりとした「レ」というよりは、「ラ」のような感じも半分まざった曖昧な感じが良いのです。
そして最後の[s]の音は、喉を震わさずに、舌先と前歯の隙間から「s~~」という空気の音だけがでるようにしましょう。
以上、細かいことを書きましたが、まず、カタカナで「フローレンス」と言えばほぼ通じることと思います。
逆にイタリア語読みで「フィレンツェ」と言ってしまうと通じない可能性もありますので注意しましょう。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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