仕事でも勉強でもスポーツでもなんでも、「すぐにできるようになる人」と「なかなかできるようにならない人」とに分かれます。

「できる人」と「できない人」。

この違いはいったい何でしょうか?

「できる人」と「できない人」の違いにはたくさんの要素があるように思いますが、そのうちの1つに、「分解する力があるかどうか」ということが挙げられそうです。

例えば「仕事」。

できる人は「大きい仕事」でもなんなくこなしていきます。

しかし、できない人は「大きい仕事」はできなくて、「小さい仕事」しかできません。

ところが、できる人は、実は「大きい仕事」を「大きいまま」で処理しているわけではないのです。

できる人は、大きい仕事を「細かく分解する」ということができるのです。

そして、「大きい仕事」ではなく、細かくなった「小さい仕事」でこなしていくのです。

「小さい仕事」になれば、処理が簡単になります。

小さければ、自分が処理するのも簡単ですが、それを人に割り振ることも容易です。

しかし、「大きい仕事」を「大きいまま」で処理することは、いくら「できる人」でも難しいでしょう。

できる人は、「大きい仕事を大きいままでこなせる人」なのではなく、「大きい仕事を細かく、小さくすることができる人」なのです。

さらに言うと、「分解する」までは良いのですが、いったん細かくなってから処理が終わった仕事を、今度は「またもとの大きい状態に戻す」ということが必要となります。

つまり、「分解する」だけでなく、処理が終わった後に「組み立てる」ということができてはじめて「大きい仕事をこなすことができる」というわけです。

まわりの「仕事ができる人」をよ~く観察していると、このような「分解する力」と「組み立てる力」を使っているだけで、1つ1つの小さい仕事を処理する能力は、いわゆる「仕事ができない人」と同じ程度の能力である場合がほとんどです。

つまり、同じ「人間」である以上、何かを「処理する能力」にそれほど大きな違いがあるはずもないのです。

たとえば、目の前に「バス」があったとします。

この「バス」を、エンジンをかけないで、人の手で運んでくれ、と言われたとします。

バスを人の手で運ぶなどということは、普通に考えたら「無理」です。

しかし、このバスを「分解する」ことができるなら、どうでしょう?

バスのままでは動かせなくても、細かく分解することができるならば、動かすことは可能になります。

そして、移動させた後で、今度はまた「組み立てる」ということができるなら、人の手だけでバスを運ぶことができるようになります。

「分解する」あるいは「組み立てる」というのは、ちょっとした練習で誰でもうまくなります。

いきなりは無理かもしれませんが、与えられた仕事が「大きすぎでできない」と感じた時には、まずは「どこをどうやれば細かくなるだろうか?」と考えていく練習をしていくと良いでしょう。

「分解する」とか「組み立てる」ということを繰り返し練習していくうちに、誰でも少しずつ「できる人」になっていくのだろうと思います。

<おしまい>

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