先日ふと思ったことがあります。
第二次世界大戦が終わったのが「1945年」です。
そして私が生まれたのが「1972年」。
この間、「27年」という時間が流れました。
でもよく考えてみると、「27年しか」経っていなかったのですよね。
私が生まれた時には、既に近代的な生活があったように思います。
町には自動車が走っていたし、たいていどの家庭にもテレビがありました。
食べ物だってたくさんあったし、飢えで死ぬ人などほとんどいませんでした。
戦後の焼け野原の状態から、たった二十数年という時間で、それだけの高度成長をしたのですね。
「高度経済成長」という言葉は知っていましたが、それを「実際の時間」として考えてみると、恐ろしいほど「短い時間」であるように思います。
私は今年で41歳。
生まれてから今までの「41年」という時間は、長いようで短くも感じられます。
私が生まれた時に41歳だった人は、戦後の「27年」などはあっという間に感じたはずです。
私にとって27年前は、14歳の頃です。
あぁ、27年って、そんなに長い時間ではないよなぁ、と思うのです。
少なくとも、日本が高度成長を達成するには、27年では無理では?と思えて仕方がありません。
でも、実際に高度経済成長は達成されました。
中学生の頃は、「第二次世界大戦」というのは「はるか昔のこと」と思っていましたが、よく考えてみるとそんなに昔ではないのですよね。
きっと、高度経済成長を達成した時代に生きていた人達は、みんながみんな、「高い意識」を持って働いていたのではないでしょうか。
人が何かに取り組もうとする時、あるいは既に何かに取り組んでいる時、目標を達成するのに必要なのは「意識の高さ」ではないでしょうか。
まず「高い意識」がなくては、「できるはずのことができないまま」になってしまいます。
「できるはずのこと」なのに「いつまでもできるようにならない」のは、取り組む際の意識が低いからです。
高い意識を持てば、「できるはずのこと」ならば必ず「できる」ようになります。
しかしそれだけではありません。
意識の高さによって、「達成までにかかる時間」も変わってきます。
意識が高くなればなるほど、達成までにかかる時間も短くなることでしょう。
逆に、意識が低ければ、達成までには長い時間がかかってしまうはずです。
そう考えると、高度経済成長の当時の日本人は、皆、相当高い意識を持っていたのではないでしょうか。
それはどんな意識だったのでしょうか?
単にハングリーな精神から生まれる「物欲」だったのでしょうか?
それとも、戦争という「不自由」から解放されたことによる幸福感によって、大きなエネルギーが生まれたのでしょうか?
本当のところは私にはよくわかりません。
でも、少なくとも「今の日本」と比べれば、遥かに「高い意識」を持って日本全体が経済成長に向けて取り組んでいたと言えます。
では、今の日本はどうなんでしょう?
いや、「今の自分は」と置き換えて考えるべきかもしれません。
高齢者になるほど「人生はあっという間」だと言います。
41歳になった今の私でもそう感じることがあります。
たぶん、本当に人生はあっという間に終わってしまうのでしょう。
短い時間に何かを達成するには、「高い意識」が必要です。
今の自分は、「高い意識」を持って取り組んでいるだろうか?
このままだと、なんだか、このままあっという間に人生が終わってしまうような気がします。
「高い意識」——
どうすれば持てるようになるのでしょうかね?
高度経済成長期を生きた人達に、今のうちにもっと話を聞きたいなと思いました。
<おしまい>
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