皆さん、こんにちは。
私(久末)の仕事は「人の成長」に関わるものです。
どうしたら、目の前にいるこの人が、今以上に成長することができるだろうか?
毎日、そのことばかり考えて、もう20年以上も生きてきました。
デュープラー英語学院を設立する前から、「人の成長」に欠かせないものとは何だろうか?ということをずっと考えてきました。
そして、ずいぶん前に、「3つの要素」というものに思い当たりました。
もう何度もこのブログで書いてきたと思いますが、改めて書き綴ってみようと思います。
<アメブロからの続きはここから>
これはあくまでも私なりの見方に過ぎません。
長年、「人はどうやったら成長するのだろうか?」ということを考え続け、実際に人に指導し続けてきた結果に辿り着いた答えです。
人の成長に必要なものとは、以下の3つです。
1.複数の視点から物事を見ようとする「客観力」
2.極端に一方向に偏らないように自己をコントロールする「バランス力」
3.人に頼らず自分の力だけでやり抜こうとする「自立心」
この3つの要素を持ちながら物事に取り組んでいく人は、そうでない人に比べ、何倍も、何十倍も成長が早いように思います。
逆に、この3つの要素のいずれか、あるいは全てが欠けていると、その人は成長していくスピードも遅く、その人自身の苦しみも増すように感じられます。
まず、「1.客観力」について。
物事を観察して、自分から自然に見える見え方のことを「主観」と言います。
これに対し、「他人」から見たらどう見えるのだろうか、ということを「頭の中」で想像して見ようとする見え方のことを「客観」と言います。
成長のスピードが速い人は、おそらく例外なく「客観力」というものが優れています。
稀に、著しく偏った「主観」によって急成長する人もいますが、そういうケースは稀だろうと思います。
「自分からの見え方」に固執している人ほど成長のスピードが遅く、「他人からの見え方」を数多く想像し続けている人ほど成長のスピードが速い、というのが私なりの今のところの見解です。
そして、「客観力」に優れている人は、すなわち「考える」ということをたくさんする人でもあります。
「考える」よりも「記憶する/思い出す」ということに意識が偏りがちな人もまた「主観」が強い傾向にあります。
だから学校の勉強などで「考える」ということをせずに単なる「記憶」を繰り返している人は、「主観が強い人」になっていく可能性が高いようです。
逆に、学校の勉強であっても単に記憶するのではなく、「なぜ?」「どうして?」という言葉を使って考え続ける人は、少しずつ「客観力」を高めていきます。
「客観力」によって、「自分自身の1つの見方」ではなく、「他人の複数の見方」を同時に頭の中に持つことができると、そこには「2.バランス」というものを持つことができるようになります。
「バランスが良い」ということが常に良いとは言いません。
時には、バランスが悪く、ある1点に向かって全体重を傾けるようなアンバランスさというものがあった方が、良い結果になることもあります。
しかし、自分の全体重を1方向に傾けて倒れ込んでしまった時に、良い結果を生まなかったらどうなるでしょうか?
倒れた自分は傷つき、周囲の人も巻き込み、後には「苦しい状況」だけが残ってしまうかもしれません。
客観力によって「複数の観点」を持っている人は、その複数の観点の間で上手にバランスを取ることができます。
なので、「客観力があればバランスが取れる」ということとなり、逆に言えば「客観力がなければバランスが取れない」ということになります。
「客観力」と「バランス」は、人の成長に欠かせないものと言えそうです。
そして最後に「3.自立心」。
自分が今持っている力を全て発揮することができる人というのは、少なくともその時点で「誰かに依存している人」ではありません。
自分の外にある「何か」に依存している人は、その人の本当の力を全て発揮することができません。
「自分しか頼る者はいない」という覚悟を持った時、人は、自分の力を最大限に発揮します。
そして、そういう覚悟と持った人は、「自分の頭で考える」ということをし続けることでしょう。
自立の心を持たない人は、自分の頭で考えるのではなく、「誰かの言うことを聞く」ということにエネルギーの大半を注ぎます。
周りの人から見れば、「人の言うことを聞く素直な良い人だ」という印象が持たれるかもしれませんが、それが必ずしも良い結果を生むとは限りません。
「自分の頭で考える」ということをたくさんやる人ならば、「考える」という行為によって「複数の観点で物事を捉える」という客観的な見方をすることができるようになります。
しかし、自分で考えようとしない人は、「自分より優れた誰かがこう言っているのだから、それに従おう」というように、「1つの観点」で物事を捉えてしまう傾向があります。
つまり、「3.自立心」がある人ほど、最初に話した「1.客観力」を持ちやすくなり、逆に自立心がない人ほど「主観的」になりやすい、ということです。
人の成長に欠かせないものは、他にもあるかもしれませんが、私が提唱するのは、「1.客観力」「2.バランス」「3.自立心」の3つです。
自分自身の成長が思うようにいかなくて苦しいと感じている人は、是非、自分の胸に手を当てて、この3つのどれかでも欠けているのではないかと自問してみてください。
そして、謙虚に自分の現状を受け止めることができたら、もしかしたらその時が自分の成長の始まりかもしれません。
結局のところ、自分を成長させることができるのは、自分以外の他人ではなく、自分自身しかいないということです。
自分で「1.客観力」と「2.バランス」と「3.自立心」を持とうと意識し続けていけば、自ずと「成長」というものがやってくるはずです。
来年、英語にせよ、仕事にせよ、趣味にせよ、何かしらの目標を持って取り組もうとする人は、是非、「成長に欠かせない3つの要素」について思いを巡らせて頂ければと思います。