新型コロナウィルスだけでなく、ウィルスというものは目に見えません。
見えない敵は、どんなヤツだろうと厄介です。
でも、見えないからといって「存在していない」というわけではありません。
見えないならば、「頭の中で可視化する」ということを試みてみようと思います。
(※「ウィルス」という文字列を入力するのは面倒なので、以下、新型コロナウィルスのことを「ヤツら」と呼ぶことにします。)
まず、ヤツらは「人の体内」にいます。
人の身体の中の「細胞」に取りつき、細胞と共に増殖しているのでしょう。
その人が話したり、くしゃみをしたり、咳をしたりした時に、「飛沫」と一緒にヤツらも外に飛び出てきます。
その人がマスクをしていれば、飛沫の量がかなり抑えられるので、ヤツらもマスクの内側で止まってくれそうですね。
しかし、その人がマスクをしていなかったならば、飛沫と共に、ヤツらは外に放出されるわけです。
ここでちょっと考えてみます。
ある部屋の中に、ヤツらが体内に入り込んでしまった誰かが1人でいたとします。その時、その人は「マスク」をしていないとしましょう。
1人でいる時に、部屋の中で独り言をつぶやいたり、くしゃみや咳をしたりすれば、部屋の中に、飛沫と共にヤツらが放出されます。
では、部屋の中に放出されたヤツらは、どれくらいの時間、生存できるのでしょうか?
飛沫は「唾液」ですから、たいてい、その重さによって床に落下すると言われていますので、ヤツらも一緒に落下します。
しかし、唾液の水分が蒸発すれば、ヤツらは空気中を浮遊する、とも言われています。
調べてみたところ、空気中では、ヤツらの寿命は「3時間」らしいです。
(出典は以下のページ: https://www.asahi.com/articles/ASN496K3XN47PLBJ007.html )
情報は「2020年4月」のものであるため、もしかしたらもっと新しい情報があるかもしれませんが、とりあえず「空気中では3時間」としておきます。
部屋の換気を全くしなかったとしても、「最後の飛沫」が発生してから3時間も経てば、その部屋の空気中のヤツらは、一応いなくなる、と考えてよさそうです。
このことから、見えないヤツらを可視化するとしたら、以下のような「まとめ」となります。
A. 換気されていようといまいと、部屋の中で「マスクをつけずにおしゃべりをしている人」が1人でもいたならば、その部屋の空気中にはヤツらが生存していると疑うべき。(一般的なレストラン、居酒屋などを含む。学校での「授業」はこれに当てはまらないが、放課後の様々な活動はこれに当てはまるものもありそう。)
B. 部屋の中の全員がマスクをしていたならば、完全とは言えないが、空気中に生存しているヤツらの数はそれほど多くはないと考えられる。(スーパー、ショッピングモール、映画館などを含む。学校での「授業」もこれに入るように思う。)
C. 3時間以上、誰も入っていない部屋ならば、とりあえずヤツらは生存していないかも。
D. 屋外であれば、歩きながらマスクをつけずにおしゃべり・くしゃみ・咳などをしている人の「すぐ近く」にいるのではない限り、自分の近くの空気中にヤツらがいる可能性は低そう。(マスクをしないで歩いている人の近くには寄らないようにした方がよさそう。)
「飛沫」ではなく、また「空気中」でもない、「物体の表面への付着」に関してはまた別のところで考えるとして、とりあえずエアロゾルとして考えてみると、「アルコール飲料の有無」に関わらず、「マスクをつけずにおしゃべりをしている人」がいるような飲食店で、自分もマスクを外して食事するのは、少々危険な行為であるように思えてきました。
店内の誰もしゃべっておらず、シーンと静まりかえっているのならば話は別かもしれませんが、2人以上で入るのが一般的なレストランなどでは「マスクをつけずにおしゃべりをしている人」をゼロにすることは難しいと思います。
ワクチン接種は、ヤツらが体内に入った後での感染率を下げてくれたり、あるいは感染後の重症化リスクを下げてくれたりするのだろうと思いますが、そもそも「ヤツらを1匹でも体内に入れない」ようにする努力が必要です。
「見えないヤツらを可視化する」ことができれば、「過度に怖がる」のでもなく、「安易に楽観的になる」のでもなく、より適切に自分の身を守ることができるのではないかと思うのです。
もちろん、私は専門家ではありませんから、上記のまとめの元となった情報が不十分であったり、あるいは私の理解が正確でなかったりする可能性もあり、まとめ自体が適切ではない可能性もあります。
上記のまとめはあくまでも「参考」としてお読み頂ければ幸いです。(全ては自己責任でお願いします。)