私(久末)は英語教師という職業柄か、「英語ってどうやって勉強すれば良いの?」とよく人に聞かれます。

たぶん、私が英語を教えている、ということから、さほど興味もなく尋ねているのかもしれませんが、「英語は勉強するものだ」と思っている人がたくさんいるのに驚きます。

確かに英語には「勉強」の要素は必要です。

ですが、「お勉強」というもので英語が身につくはずがありません。

英語というものは「コミュニケーション」の手段なのであって、「人と人」が意思の疎通を取りたい時に使われるものです。

「知識」さえあればコミュニケーションが取れるかと言えば、そうとは言い切れません。

母国語であっても、知識がいくらあっても、うまくコミュニケーションが取れないことなんかしょっちゅうありますよね?

英語が使えるようになるには「知識」だけではダメなのです。

英語で上手にコミュニケーションが取れるようになるには、「知識」だけでなく、「トレーニング」が必要となります。

こう言うと、「やっぱり会話の実践をしないとね」という答えが返ってきてしまいますが、「会話のトレーニング」ということでもありません。

私の言う「トレーニング」というのは、「会話」ではなく、「会話のための個人トレーニング」です。

「会話」というのは、いわば「自分と相手」で行われる「試合」のようなもの。

どんなスポーツ競技でも、「試合」というものは、場数を踏んで、経験を積んで、慣れていく必要があります。

ですが、「試合」だけで良いかと言えば、そうではありませんね。

「試合」で好成績を残したければ、「試合の前」の段階でたっぷり「個人トレーニング」をしなくてはなりません。

例えば、バスケットボールの素人がいきなり上級者だらけのチームに入って試合に出ても何もできずに終わってしまうことでしょう。

まずは「走り込み」「腹筋」「腕立て伏せ」などで体力アップを図らなくてはなりません。「ストレッチ」なんかも大事です。

さらにボールを使って「ドリブルの基礎」「パスの基礎」「シュートの基礎」などを練習する必要があります。

もちろん、バスケットボールというものに関するルールを「知識」として勉強することも大事です。

そういうことは「みんなで一緒にやる」のではなく、ある程度は「自分だけでやる」ことになります。

そして、そういう「個別トレーニング」というものは、何においても、たいていは「退屈」で「つまらない」ものです。

でもそういう退屈でつまらない個別トレーニングをしっかりこなした人は、さあ試合だ、となった時にうまく動くことができるのです。

英語も同じ。

外国人を相手にして、いきなり英語で話そう、と思っても、それはいきなり「試合をしよう」と言っているようなもの。

だから、まずは「体力作り」や「基本の練習」や「基礎知識の勉強」などの「個別トレーニング」が必要となります。

では、英語における個別トレーニングとはどんなものでしょうか?

ちょっと長くなったので、続きはまた次回!
お楽しみに!

続く

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