2日前、「心の健康を損なわないために」というタイトルの記事を書きました。
(記事はこちら。)
人が心の健康を損なうのは、どのような条件が揃った時でしょうか?
そのことを知ろうとすることで、何かしらの予防策というものが見えてくるように思います。
ただ、私(久末)は心理学の専門家でもなければ精神科の医者でもありません。
素人のくせにこういった領域に踏み込み、しかも、あろうことか無責任にブログ記事に書く、などということをしてしまって良いものだろうか、という葛藤が私の中にないわけではありません。
ですが、専門家や医者だから分かることもあれば、素人だから分かることもあるのではないかと思います。
そして、専門知識から語っていくのではなく、私がこれまでに英語教師として社会人に英語を教えながら見たり感じたり学んだりしたこと、つまり私なりの「人間観察による経験や考察」に基づいてお話ししていくことで、もしかしたら専門家や医者が語るよりも身近に感じて頂ける部分があるのではないかという淡い期待もあります。
このブログ記事テーマで私がこれから書いていくことは、私なりの根拠に基づいていますが、専門家の先生方に言わせれば「何の根拠もない」と反論されることかもしれません。
読者の皆さんは、私が書くことに違和感や嫌悪感など「負の感情」を感じた場合には、決して読み続けず、即座に読むのをやめてください。
あくまでも、一人の英語教師による「考察」として、参考程度に思って読んで頂ければ幸いです。
さて、ではまず、これからお話ししていくことをご理解頂くために、「知識」と「知恵」と「知性」という3つの言葉についてお話ししたいと思います。
「知識」
「知恵」
「知性」
この3つは異なる言葉ですから、どれも意味も違いますし、イメージも違いますし、使い方も違いますね。
「彼は○○のある人だ。」
という文の「○○」のところに、「知識」「知恵」「知性」の3つをそれぞれ順番に入れてみて、その文から受けるイメージを想像してみてください。
いかがでしょう?
「知識」を入れた場合、ここで言う「彼」という人物は、「たくさんのことを知っている」ということになりますね。
簡単に言えば「物知りだ」ということです。
では「知恵」の場合はどうでしょう?
「知恵」が入ると、どうやら「彼」という人物は、「創意工夫が得意で、考えて物事を解決していく力がある」というように思いませんでしょうか。
「知識」と「知恵」の2つを見比べてみると、「知恵」を働かせるために「知識」が必要になりますね。
しかし「知識」があれば必ずしも「知恵」がある、というわけではなさそうです。
「知識」は単なる材料。
材料となる「知識」は、そのままでは使えない場合があります。
ある1つの事柄からスタートし、知識と知識をどんどんつないでいき、最終的にははじめの事柄とは全く違った「別の事柄」に形を変えて外に出す。
その「1つの事柄から最終的な別の事柄までに変化させていくまでの道筋」のことを「知恵」と呼ぶのです。
「知識」のある人は、自分が持っている知識に関して問われればすぐに答えることができます。
しかし「知識」だけで答えようとすると、「自分が持っていない知識」に対しては答えようがありません。
ところが「知恵」を使えば、「ある事柄から別の事柄に形を変える」ということができますので、仮に「自分が持っていない知識」について尋ねられても、もしかしたら「自分が持っている知識」からスタートして、別の事柄に変えて行き、しまいには「正解」までたどり着けるかもしれません。
このように「知識がある」というのと「知恵がある」というのとでは、当然ながら、「知恵がある」の方が一枚上手ということになります。
さて、では「知性」というのはどんな言葉なのでしょうか?
「彼は知性のある人だ。」
これは「知識もあり、知恵もあり、さらにはそれらを巧みに使う」ということができる人であるという意味だと思います。
つまり、「知識&知恵を使おうとする性質」のことを「知性」と呼ぶのではないでしょうか。
「知識」や「知恵」を持っていても、それを実際に使おうとしなければ意味がありません。
「知識や知恵を使おうとする人」は、「知性のある人」ということになります。
さて、「知識」と「知恵」と「知性」という3つの言葉。
なぜこの3つの言葉の話を始めたのか、訳が分からないという人もいるかもしれません。
考えていきたいのは「心の健康を損なわないようにするにはどうしたら良いか」ということなのですが、そのことを考えていくために、まず、この「知性」という言葉の理解が必要です。
そして、「知性」をふんだんに活用するために必要なのが、「客観性」というものだと思うのです。
次回は、「知性」というものと「客観性」というものが、どのように関係し合っているかお話ししようと思います。
どうぞお楽しみに!
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