心の健康を損なわないようにするためにはどうしたら良いかを考えていくこのコーナー。

今日は、「人の行動を決めるもの」について考えてみます。

人は、朝起きて、夜寝るまでの間に、何度も「自分の行動」を選択します。

・起きてから、まず何をしたか?

・次に何をしたか?

・服は何を着たか?

・朝食は何にしたか?

・駅まで何で行くか?

・会社に着いてから最初に何をしたか?

・お昼に何を食べたか?

・どの仕事をどういう順番でどこまでこなしたか?

・何時まで残業したか?

・仕事が終わってから、どこへ行ったか?

・夕食には何を食べたか?

・家に帰って、何をしたか?

・何時に布団に入ったか?

このように、一日のうち、人は何度も、いくつもの選択と決断をしてきます。

大きな決断、小さな決断。

選択して、決断して、行動する。

そういうことを、積み重ねて、人は毎日を生きているのです。

では、一つ一つの自分の行動に対する「選択」や「決断」は、何によって決まるのでしょうか?

そこには「感情」と「理性」というものが影響しているように思われます。

「感情」と「理性」。

この2つの間で、プラスとマイナスの足し算や引き算をしていった結果が「人の行動」ということになります。

感情と理性でプラスとマイナスのやり取りが起きて、トータルが結局「プラス」ならば「する」ということになるでしょうし、「マイナス」ならば「しない」ということになります。

例えば、あなたが今着ている服は、どうしてその服に決まったのでしょうか?

まず先に働くのは「感情」でしょう。

「感情」というのは「好き・嫌い」「心地良い・心地悪い」といったものです。

朝、今日着ていく服を決めるには、「今日の気分」や「好きか嫌いか」ということが影響することでしょう。

まずはそういった「感情」が働いて、どの服を着るのか着ないのかを選択します。

しかし、感情だけで決まるとは限りません。

そこに「理性」が加わります。

例えば、お気に入りの服があるのだけれど、それが洗濯中でまだ乾いていなかったとしたら、いくら好きでも着ることができません。

あるいは、同じ服を「昨日も着た」とか「今週、既に3回目」などという場合には、さすがに今日も着ようとは思わないでしょう。

はたまた、「今日は寒くなるから、この服では少し寒い」ということもあるかもしれません。

これらは「理性」というもので、感情と違って、「良い・悪い」「大事・大事じゃない」「正しい・間違っている」などのようなものです。

人は、何かを選択したり決断したりする時、「感情でプラスかマイナスか」ということを自分の中に持ちつつも、「理性でプラスかマイナスか」ということを自分の中に持って決めていきます。

そういうことを、朝起きてから夜寝るまでの間に、何度も、何度も、繰り返して行くのです。

これを毎日積み重ねていけば、それは長い目でみれば「人生」となります。

今日という一日をどうやって過ごしてきたかは、ほとんど「自分の感情と理性」によって決定されていくのですが、それが引いては「その人の人生」になっていくのです。

さて、このことが、「心の健康を損なわないために」というテーマとどのようにつながっていくでしょうか?

ちょっと長くなったので、続きはまた今度。

どうぞお楽しみに!

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