<前回の続き>

(「心の健康を損なわないために」の記事一覧はこちら。)

 

人間ならば、誰でも「心の平穏」を求めるのではないでしょうか。

心を乱すものがない、平和な状態。

日々の生活の中で、あるいは、将来への予想図の中で、「心の健康を保って生きていきたい」と望むのが人間というもの。

しかし、世の中、心の平穏をかき乱すようなことがたくさんあります。

心の健康を損なわないために、何ができるのか、今日も考えてみましょう。

 

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前回も書きましたが、心の健康を損なってしまう人の中には、「完璧主義」という人がたくさんいるようです。

「与えられた仕事に対して、最後まで手を抜かない。」

「自分が失敗した姿、うまくいかなかった姿を他人には絶対に見せない。」

もちろん、このような心構えは、「自分自身を成長させる」ためには必要不可欠なものと言えます。

しかし、「逆もまた真なり」というやつで、逆の考え方もまた必要不可欠です。

つまり、「途中で手を抜く」とか「失敗した姿をさらけ出す」ということも、自分の心の健康を保つためには重要だ、ということです。

 

「完璧主義」を貫く人の特徴として、もう1つ、「一度立てた目標は決して諦めない」という執念深さが挙げられます。

「目標は最後まで諦めない」という心構えは大変立派なことです。

ところが、これもまた、「逆は真なり」であり、「高い志で立てた目標であっても途中で諦める勇気」というものが必要になることもあります。

以前、「極端な切り捨てに気をつけましょう」という内容の記事を書きました。(過去記事はこちら。)

これとは逆で、「なかなか切り捨てられないことが、自分を苦しめる」ということがあります。

「絶対に諦めない」という「執着」があるがために、自分の心の平穏がかき乱されてしまうのです。

つまり、「物事を極端に切り捨てる」ことが悪い結果になることもあれば、逆に「物事を簡単に諦めない」ということが悪い結果になることもある、ということです。

「切り捨てる」のと「諦めない」という真逆の考え方の2つの間を行ったり来たりしながら、その時々で「ここが最も良いバランスではないか」というポイントを探ってみる。

そういうことができれば、自分で自分を苦しめずに済みます。

「must」を決めるのは、いつだって自分自身。

心の平穏を保ち、心の健康を損なわないように、常に「逆の考え」を持って、その間でバランスを取るようにしてみましょう。

 

<続く>

 

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