ずいぶん間が空いてしまいましたが、実はこんなブログテーマもあったのです。

ブログテーマ:「左手を使おう」(過去の記事一覧はこちら

私が左手で箸を持って食事をしようと思ったのは、左利きの人と食事をしていた時のことでした。

左利きでありながら、右でもなんとか箸を使って食事をすることができる、というので、「それは面白いな」と思ったのです。

そして、実際にやってみたら、これが意外に難しい!

全然思うように動かないのです。

この「全然思うように動かない」というのが、私にとっては、とても大切な感覚なのです。

私は、生徒たちに「英語」を教えています。

英語を身につけた人間ならば、あまり深く考えず、何も注意もせず、ほとんど無意識に「文法」のことに気をつけて文を作ったり、あるいは「スペルと発音」に気をつけて音を発したりすることができるます。

ところが、生徒たちは、例えば、英語を正しく発音しようにも、口や舌が「全然思うように動かない」ということがあるのです。

「できるようになった人」からすれば簡単なことでも、「まだできるようになっていない人」にとっては、それはもう大変なことなのです。

教えるという仕事をしていると、気をつけていても「まだできるようになっていない人」の気持ちを忘れてしまうことがあります。

「どうしてこんな簡単なことができないの?」と思ってしまう節も少なからずあります。

そんな時に、教える側の方もまた、別の事柄について「全然思うように動かない」ということを経験していれば、なかなかできるようにならない人の気持ちも自然と思い出せるのではないでしょうか。

私にとって、左手で箸を持って食事をするという行為は、そういう気持ちを忘れないようにするために、とても重要なのです。

そして、左手で箸を持って食事をし始めたのが、「2012年6月22日」でした。

そう、もう「丸2年」も過ぎたのです。

今はどうかと言うと、「完璧に上手になりました!」

…と言いたいところですが、実際はまだまだです(笑)

1年前にもブログ記事でご報告したのですが、1年前もまだまだでした。(記事はこちら。)

実は、今年の3月に入ってから、左手で箸を持つときの「ポジション」を変えてみたのです。

その方がうまくいく、と気づいたからです。

ところが、新しいポジションで箸を持って食事をすると、確かに、それまでよりもきちんと箸でモノをつかめるようにはなったのですが、まだ慣れないためか、気を抜くと、つかんだものが「グルン」と回転して落ちてしまいます。

う~ん、2年も経つのに、まだまだだなぁ。

ただ、そうは言っても、明らかに前よりも「箸が左手になじんできた」という感触はあります。

まだまだ「右手」には適いませんが、それでも、傍目からみたら、それなりに「様になっている」のではないかと思います。

日々の努力というものは、少しずつ、少しずつ、目に見える形となって自分に返ってくるものなのだなぁ、と改めて思います。

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