<昨日の続き>

昨日は「日本にいる」からこそ、1つ1つの英作文を丁寧に実践していくことができる、と書きました。

『ヘタでも良いけど、1つ1つを丁寧に。』

このことを意識しながら、なるべくたくさんの英作文を実践していくと良いでしょう。

さて、今日は英作文をする際に、心懸けるべきことをご紹介します。

私(久末)は、今でも、仕事(英語教師&国際会議事務局)に関連して、英文を作るという作業をほぼ毎日実践しています。

英作文をする際、私が必ず気をつけているポイントは、主に以下の3つです。

1. なるべく簡潔な文を作るようにする。

2. 自然な文となるよう、Googleなどのオンラインコーパスをたくさん利用する。また、辞書も1つに絞らず、いくつもの辞書を引き比べてみる。

3. 自然な文となったかどうかを確認するために、文を作り終えた後で、その文を「声」に出して音読してみる。

まず、1番目について。

「簡潔」な文を作るためには、まず、文の中における「S+V」という形、つまり「節」というものの「数」をなるべく少なくするように努めると良いでしょう。

「S+V」の形が1つしか入り込んでいないような文のことを「単文」と言います。

また「S+V」の形が2つ入り込んでいるような文のことを「重文」あるいは「複文」と言います。

・I visited my uncle last Saturday.(単文)

・I visited my uncle last Saturday, but he was not home.(重文)

・I visited my uncle last Saturday because I needed to borrow some money.(複文)

できることなら、1つの文の中に「S+V」のかたまりが「3つ以上」とならないように調整すると良いと思います。

・I visited my uncle last Saturday because I needed to borrow some money, but he was not home.(節が3つ入り込んだ文)

1つの文が長くなると、自分で作る時にも苦労しますが、理解しようとする相手も同じように苦労します。

なるべく分かり易くするために、また自分の言いたいことを明確にするために、1つの文の中に、「S+V」の形(=節)をあまり多く入れ込まないように気をつけて英作文を心懸けるのがポイントです。

人に「簡潔な文だなぁ」と思ってもらうには、1つの文の中に入れる「S+V」の形の数は、私は個人的には「3つ」までが限界と思います。

「4つ以上」となってしまうと、それはとても理解しづらい「悪文」となる可能性があるので注意しましょう。

それから、「簡潔な文」にするためにできることとして、もう1つ、「易しい単語を使う」ということが挙げられます。

国際会議のような仕事をしていると、「難しい単語を使って英文を書いているんじゃないか?」と思う人もいるかもしれませんが、国際会議という場で使われる英語だからこそ、なるべく平易な文、易しい単語を使って表現した方が良いのです。

難しい言葉は「誤解」を招きます。

かっこいい英文にしようと思って、つい「難しい単語」を選びたくなってしまう人もいますが、「誰にでも通じる」ということを意識すれば、おのずと「易しい単語」を使うようになるでしょう。

英文を作る、という行為自体は、本来は「相手に理解してもらう」ことを目的としているはずです。

しかし「英作文の練習」というものは、どうしても「自分1人だけ」でやらなくてはならない場合もありますね。

「自分1人だけで英作文をする」と言いながらも、常に「聞いている相手」や「読んでいる相手」がいることを想定し、「簡潔な文」を日頃から心懸けていると、いざ、本当に相手に伝えなくてはならないという状況になった時に役に立ちます。

是非、意識してみてください。

2つ目以降については、また明日!

(あらら、昨日「あと1つ言いたいことがある」とか言っておきながら、書いてみたらまだありました(笑))

というわけで、まだまだ続きます。
お楽しみに!

<続く>

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