(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら

 

最近では、若い人もそうでない人も、英語を学習するのに「電子辞書」を活用している人がたくさんいます。

私も電子辞書を使うことがありますが、「電子辞書だけ」に頼ることはありません。

時間の許す限り、極力「紙の辞書」を使って確認するようにしています。

おそらく、英語ができるようになった多くの人達も同じだろうと思います。

さあ、今日も「残念ではない英語学習法」を模索してみましょう!

 

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前回、「紙の辞書」を使うと、「単語の意味の広さが一瞥(いちべつ)で分かる」という利点があります。

電子辞書の場合は、ディスプレイ(画面)の広さに限界がありますから、広い意味を持つ単語の場合は「何ページ」にもわたってスクロールしなければならない場合があります。

何ページもスクロールしていると、その単語がいったい「どれだけの広さ」を持っているのか、イメージとして捉えにくくなることでしょう。

その点、「紙の辞書」ならば、「2ページ半」にわたっている単語だったり、「3行」で終わる単語だったり、その単語の「広さ」というものが、すぐに分かります。

今回は、このことの関連した「紙の辞書」のもう1つの特徴についてご紹介します。

 

比較的「広い意味」を持つ単語の場合、たいてい辞書にはその単語を使った「例文」が書かれています。

「紙の辞書」の場合は、当然のことながら、「この意味の場合はこの例文」というように、単語の持つ「意味」に合わせた例文が、そのすぐ近く(すぐ下)に書かれています。

ところが、電子辞書の場合、機種などにもよるとは思いますが、「例文は別ページへ」のようなリンクボタンを押さなくては例文を見ることができないことがあります。

このことは、英語学習者にとっては想像以上の「デメリット」と言えます。

単語の「意味」というものは、「英語」と「日本語」で1対1で対応しているとは限らず、場合によっては、「1つの英単語」が「いくつもの日本語」に対応していることもあります。

そのような単語が使われた英文を解読しようとした時に、「この単語は、いったいどの意味で使われているのだろうか?」ということを辞書で確認する必要があります。

紙の辞書ならば、「意味&例文」がすぐ近くに書かれているので、その「例文」を頼りにしながら「意味」を確定することが比較的容易です。

しかし、例文が「別ページ」に記載されている電子辞書の場合には、求めている例文を見落としてしまうことがあります。

別のページに書かれている例文を見落としてしまうため、結局、求めている「意味」にもたどり着けずに時間が過ぎてしまうのです。

このように、紙の辞書ならばカンタンに見つかることが、電子辞書では見つかりにくい、という現象が起こります。

電子辞書は、持ち運びも便利だし、文字サイズを大きくしたりできるし、最近では暗闇でも見えたり、あるいは「音声」や「動画」もついていて分かりやすいなどの利点がたくさんあります。

その一方で、電子辞書の方が「学習効率が下がる」という可能性があるのも事実です。

電子辞書だけではなく、紙の辞書と「両方」を上手に使い分けながら英語を学んでいくのが最上の方法だろうと思います。

 

<続く>

 


 

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