(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら)
英和辞典には、実にたくさんの情報が書かれています。
英語学習を効率的に進めていくためには、辞書に書かれている情報は可能な限りたくさん読み取ることが肝要です。
さあ、今日も「残念ではない英語学習法」を模索してみましょう!
<アメブロからの続きはここから>
英和辞典で「動詞」を調べてみましょう。
すると「自」や「他」といった表記があるのが分かります。
「自」というのは「自動詞」を表し、「他」というのは「他動詞」を表します。
では、「自動詞」と「他動詞」というのはどのようなものでしょうか?
英語における「自動詞」と「他動詞」の区別の仕方は、平たく言えば、以下のようになります。
★「自動詞」>>>「目的語を伴わずに機能している場合の動詞」
★「他動詞」>>>「目的語を伴って機能している場合の動詞」
同じ1つの動詞であっても、「目的語を伴わずに機能している」ような場合には、それは「自動詞」として区別され、また同じその動詞が、「目的語を伴って機能している」ような場合には、それは「他動詞」というように区別されるのです。
英語の動詞のほとんどは、「自動詞」と「他動詞」の両方として機能します。
例えば、「speak」という動詞を英和辞典で調べてみましょう。
すると「自」と「他」の両方が載っています。
「自」と書かれているところに記載されている「例文」は、すべて「目的語を伴わない例文」ばかりです。
逆に「他」と書かれているところの記載を読むと、そこにある例文はすべて「目的語を伴っている例文」ばかりなのです。
「目的語を伴う文」というのは、「受動態」という形でも表現できますので、「他」のところに書かれている例文は「受動態」となっている場合もあります。
「speak」の場合で言えば、英和辞典には次のように書かれています。
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speak
[動]
[自]
1. 話す、ものを言う、しゃべる(Cats cannot speak.)
2. 意見を述べる、話をする(He spoke briefly and to the point.)
3. (物事が真価・真意などを)表す(Her eyes spoke.)
[他]
1. <ある言語を>話す、しゃべる(Do you speak English?)
2. <ことばなどを>話す、語る(She spoke only a few words.)
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このように、「自」のところには「目的語を伴わない例文」、「他」のところには「目的語を伴った例文」が書かれています。
なお、辞書の中で記載される順番は、必ずしも「自」が先とは限りません。
使われる頻度として、「他動詞」の方が多い単語については「他」の方が先に記載され、しかも記載量も多いのが普通です。
逆に「自動詞」として使われることが多い単語については「自」の方が先に記載され、記載量も「自」の方が多い、ということになります。
英文を解釈したり、あるいは自分で英文を作ったりする時には、1つ1つの動詞について「自動詞」と「他動詞」のどちらとして解釈すれば良いかを辞書で確認してみましょう。
<続く>
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