<昨日の続き>
昨日は、私がアメリカの一般家庭にホームステイしていた頃のクリスマスの話の途中で終わってしまいましたね。
アメリカでは、12月に入ってからほぼすぐに「クリスマスツリー」を家の中に飾り、さらにその下に「大量のクリスマスプレゼント」を並べておく、ということをご紹介しました。
さて、私とライアンは、12月25日の朝までずっと、家の中に飾られたツリーと、その下に並べられた大量のプレゼントを毎日眺めながら、その時が来るのを楽しみに待ち続けていました。
そして、12月25日の朝。
この日は既にクリスマス休暇に入っています。
普通ならば、休日の朝はのんびり、自然と目が覚めるまでベッドでグダグダしているはずです。
この日も私はそうするつもりでいました。
ところが!
早朝、6時過ぎでしょうか。
私が寝ているところへ、ライアンが駆け込んできて「Wake up, Keisuke! Wake up!!」とたたき起こしに来ました。
私は寝ぼけながらも「一体何事だ???」と眠い目をこすって目を覚ましました。
するとライアンが「We gotta open our presents!(プレゼントをあけなくっちゃ!)」と言うのです。
私は「そうか!」と思い、カッと目を開き、2人でクリスマスツリーのところに行きました。
さらにライアンは、お父さんとお母さんもたたき起こしに行きました。
2人とも眠い目をこすりながら、フラフラと寝室から出てきました。
家族4人がクリスマスツリーの前に集合し、座りました。
するとライアンが、1人だけ張り切って、プレゼントの仕分けをし始めました。
「This is for Keisuke! This is for me! This is for Mom! This is for Dad! This is for everybody!」という具合に、一つずつ、プレゼントの表に書かれている名前を見ながら、みんなに仕分けしてくれたのです。
その様子を見ながら、ああ、ライアンは、本当にクリスマスプレゼントを楽しみにしていたんだなぁ、と思い、私も一緒に嬉しくなりました。
そして、全てのプレゼントが仕分けされたら、さあ、いよいよプレゼントを開ける時間です。
ライアンは、ラッピングペーパーを「ビリビリ」と破りながら、中のプレゼントをどんどん開けていきました。
お父さんも、お母さんも、同じように「ビリビリ」と紙を破りながらプレゼントを開けていきます。
アメリカでは、ラッピングペーパーは、上品に丁寧に開けていくよりも「ビリビリ」と破るように乱暴に開ける方が良いと聞いたことがあります。
その方が「中身が楽しみだ、早く開けたい!」ということを、くれた人に伝えることができるからだそうです。
だからたいていのアメリカ人は、もらったプレゼントを開ける時は「ビリビリ」に紙を破いて開けるのです。
日本人にしてみれば、丁寧に開けてくれたほうが良いのに、と思ってしまうかもしれませんが、これも文化の違いなのですね。
私も、他の3人にならい、「ビリビリ」に紙をやぶいてプレゼントを開けました。
さて、プレゼントを開けてみると、私が「wish list」に書いたもののうち、半分程度が入っていました!
1つではない、というのは想像していましたが、まさか半分近くも用意してくれているとは思いませんでした。
確か、4~5個はあったと思います。
何しろ、私は留学生という立場ですから、そこまでたくさんのプレゼントをくれたりしないだろうと思っていたのです。
ですが、ホストファミリーは、私も家族の一員として扱ってくれました。
家族である以上、他のみんなと同じようにプレゼントを用意してあげよう、と思ってくれたのですね。
私は、プレゼントが嬉しかったというよりも、そういうホストファミリーのお父さんとお母さんの心遣いが本当に嬉しかったのです。
私がこっそり感動しているのをよそに、ライアンはもう開けたプレゼントのおもちゃを使って遊び始めています。
私は、ホストファミリーのお父さんとお母さんに心からお礼を言いました。
「Thank you, thank you very much!!」
しかし、これで終わりではなかったのです。
アメリカのクリスマスは、日本人が想像している以上に、ものすごいことになっているのですよ!
続きはまた明日!
<続く>