<前回の続き>

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英語の発音をキレイにするには、「ゆっくり」と発音しながら練習することが大事です。

しかし「ゆっくり」というのはなんとも曖昧な表現です。

ゆっくり発音する目的は、「自分の発音を自分の耳で聞いて確認すること」です。

つまり、「自分で自分の音を聞き取れるくらい」までスピードを落とす必要があるということです。

実際にどれくらいゆっくりにすれば良いのか。

それは、具体的な数値で表現することができません。

単語○個を□秒で、というように、決まった数値のスピードがあるわけではないのです。

これは、車を運転していて、「時速40キロメートル」というスピードは「ゆっくりか否か」ということと似ています。

「安全に走行できる」というのは、つまりは「道路状況を完全に把握できる」ということです。

仮にその道の法的な制限速度が時速40キロメートルだったとしても、人によって、あるいは道路状況によって、時速40キロメートルで安全に走行できるという場合もあれば、安全に走行できない場合もあります。

そして、時速40キロメートルで安全に走行できないとしたならば、それよりもスピードを落とす必要があります。

どれくらい落とせば良いのか、というのはまさに臨機応変。

運転者自身の判断で、「自分で安全を確認できるスピードまで落とす」ということが求められるはずです。

落としたスピードが、「時速30キロメートル」なのか「時速20キロメートル」なのかは、やってみなければわかりません。

ズバリ「この速度が安全」という数値などというものはないのです。

これと同じで、「自分の発音をきちんと確認できる」のがどれくらいのスピードなのかを数値化することはできません。

実際に本校のレッスンを受けてみた方はお分かりかと思いますが、「自分が思っているよりも、はるかにゆっくりにしなくてはならない」というケースが多々あります。

「えっ? こんなに遅く?」と驚く人もいるくらいです。

スピードを遅くすることが目的ではありません。

肝心なのは、「自分の音」がどんな風に外に出ているのか、どんな風に他の人には聞こえているのか、ということを自分自身で把握し、確認し、検証することです。

それができるようになれば、あとは「練習時間」に比例して発音は上達していきます。

是非、意識してみてください。

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