英文法の本にはなかなか書かれていないけれども、実際に英語を使っていると感じることって、たくさんあるんです。

私(久末)がこれまでの英語人生で色々と感じたことなどを、つらつらと綴っていくコーナー。

今日は「動詞の原形」というものについて考えてみましょう。

 

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英語の「動詞」は、色々な形に「変化」します。

その変化の「元(もと)」となるのが、「原形」というものです。

動詞は、「原形」を元の形としながら、以下の形に変化します。

1. 原形
2. 現在形
3. 過去形
4. 現在分詞
5. 過去分詞
6. 動名詞

つまり、「原形」を含めると、合計で「6パターン」の形があるということになります。

まあ、実際は「4. 現在分詞」と「6. 動名詞」は全く同じ形です。

さらに、「2. 現在形」は、基本的には「原形と同じ形」ですが、「三単現」という条件が揃った場合の現在形は「原形の語尾に”-(e)s”がついた形」となります。

また、「3.  過去形」と「5. 過去分詞」も、異なる形になることもありますが、多くの場合は「同じ形」となります。

というわけで、実際には、おおまかに「3つの形」に変化すると言って良いかもしれませんが、文法的な働きと一緒に考えて区別すると、まあ「6パターンの形」と言ってしまって問題ないでしょう。

 

で、「2. 現在形」と「3. 過去形」の2つについては、「単独で述語動詞として機能し、さらに時間的な概念を表す」という共通点があります。

もう少し簡単に言うならば、要するに、「V(述語動詞)」として機能し、「現在形」なら「現在」のことを表し、「過去形」ならば「過去」のことを表す、ということです。

これ以外の形、つまり「4. 現在分詞」「5. 過去分詞」「6. 動名詞」の3つについては、そもそも「V(述語動詞)」として単独で機能することはありません。「be動詞」や「have」などが一緒になってようやく「V」のような働きをするくらいです。

では、「1. 原形」はどうでしょうか?

 

実は、「1. 原形」にも「単独で述語動詞となる」という働きがあります。

それは「命令文」の場合です。

「命令文」では、「文頭」に動詞の原形が置かれます。

この時、動詞の原形は「述語動詞(V)」になっていると言えます。

しかし、「命令文」というのは、原則として「時間の概念」を表しません。

強いて言うならば、「動作をしなさい」という命令なのですから、動作そのものは「これから先の未来」ということになります。

実は、「動詞の原形」というのは、そもそも「未来」のことをそれとなく表すような場合によく使われるのです。

少し話が長くなってきましたので、この続きはまた次回!

どうぞお楽しみに。

 

<続く>

 

 


 

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