さて、関係代名詞を使った英文を作ろうとする前に、いくつか文法的な知識が必要となりますので、先にそこから勉強してきましょう。

まず1つ目に必要な知識というのは、「代名詞の格」というものです。

「関係代名詞」は「代名詞」という名前がついている通り、「代名詞の一種」と言えます。

関係代名詞ではない、他の代名詞としては、中学1年生から習う「人称代名詞」というものがあります。

これは、例えば、「I」や「you」や「he」といったものです。

そして、これら人称代名詞には「格」というものがあります。

以下の表をご覧ください。

単数 複数
主格 所有格 目的格 独立
所有格
主格 所有格 目的格 独立
所有格
一人称 I my me mine we our us ours
二人称 you your you yours you your you yours


男性 he his him his they their them theirs
女性 she her her hers
人以外 it its it

この表を見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

例えば、「I」という言葉は「一人称・単数」という分類となります。

そして、「I」という言葉は、「I」から始まって、「my」「me」「mine」へと変化していきます。

この4つの変化のことを「格変化」と言います。

人称代名詞の格変化は、以下のとおりです。

・主格:「〜は」や「〜が」という意味になり、主に「主語」として使われます。
・所有格:「〜の」という意味になり、後ろに別の名詞が続きます。
・目的格:「〜を」や「〜に」という意味になり、主に「目的語」として使われます。
・独立所有格:「〜のもの」という意味になり、単独で1つの「名詞」のように扱われます。

関係代名詞の使い方を理解する上で、この4つの格変化を理解することはとても重要です。

次回、上記の4つの格についてもう少し詳しく説明していきます。
どうぞお楽しみに!