英語を身につけるには「英文を暗唱する」のが一番だ、と力説するこのコーナー。
前回は、「暗唱」というものはどこまでやれば良いのか、ということについて書きました。(前回記事はこちら。)
今回は、具体的に、どのような手順で暗唱していけば良いか、ざっとご紹介します。
まず、頭に入れておくべきことは次のポイントです。
1. 意味がわからない英文を暗記しようとしてはいけない。
2. 文の構造(各単語の文法的な働きなど)を理解してから暗記した方が良い。
3. 音読が正しく、かつスラスラになっていないのに暗記してはいけない。
ということは、「暗唱」に入る前に、いろいろと準備が必要になる、ということです。
これらについては、これまでの記事でも何度となくご紹介してきましたから、このテーマ記事の熱心な読者の方ならば、あるいは私の教室の生徒の皆さんならば、すっかりお分かりのことと思います。
(これまでの目次はこちら)
では、上記の3つのポイントを押さえられているとしましょう。
この段階になれば、あとは「暗唱」を実践するのみです。
「暗唱」はあくまでも「音読」がなめらかになった「先」にありますから、いきなり「頭の記憶力」を使って、ガチガチの暗記をするのはもってのほかです。
例えば、以下のような英文があったとします。
She received two million dollars in compensation for the accident.
(出典:「POWER WORDS Level 6-B」(アルク)、P.102より抜粋)
これを初見で「スラスラ」と読める人は、相当な英語力がある人と言えます。
やや難易度が高い単語「compensation」も含まれていますね。
文全体の意味は次の通り。
「彼女は事故の補償として200万ドルを受け取った。」
意味だけではありません。文法的な理解もしなくてはなりません。
そして、正しい発音も知っている必要があります。
「received」「million」「dollars」「compensation」「accident」
それぞれの「正しい発音」を、記号できちんと書けるでしょうか?
そして、文型はどうなっているでしょうか?
どこが主語で、どこが述語動詞で、ということは当然のこと、主語や述語動詞以外の部分は、一体どういう機能をしているのでしょうか?
こういったことを理解した上で、ようやく「音読」の練習を始められるのです。
さて、次に「音読」から「暗唱」にどのように入っていけば良いのかをご説明したいと思いますが、長くなりましたので、また次回にさせて頂きます。
なお、今週の土曜日に開催予定の「発音教室&英会話&異業種交流飲み会」の集いでは、「音読から暗唱に入るまでの流れ」について、ざっと説明し、参加者の皆さんにもこれを実際に体験して頂きたいと思います。
ブログ上の文字では説明しきれない部分を、生で説明していこうと思います。
興味のある方は是非ご参加ください。
(集いの詳細はこちらからどうぞ!)
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