今日は「発音記号」に関して書きます。
そもそも英文を音読する際の注意点は、大きく以下の3つに分けられます。
1.スペル(文字)と発音の関連性に注意すること。
2.英文の構造(品詞・文法項目・文型)を意識すること。
3.英文の意味、単語の意味を捉え、そこから「映像化」しながら音読すること。
このうち、「1」に関して考えるならば、「発音記号」というものが必須になります。
昨日も書きましたが、「スペル」→「音」という2つで考えていくと、どうしても「1対1」で対応しないケースが発生しますし、さらに「2次元→3次元」というように異なる次元のものを比べなくてはならなくなります。
そこで、途中の「橋渡し役」として発音記号を使えば、「スペル」→「発音記号」→「音」となります。
「スペル」→「発音記号」は、どちらも同じ「2次元」なので、両者が「1対1」で対応していなくても、「目で見て」覚えたり比較したりすることが可能です。
そして、「発音記号」→「音」では、両者は「2次元→3次元」ではありますが、必ず「1対1」で対応しているので、これまた比較が容易となります。
さて、そんな「発音記号」ですが、多くの日本人にとっては「イヤだ」とか「難しい」とか、あまり評判が良くありません。
それはなぜでしょうか。
それはズバリ、きちんと習ったことがないからです。
日本人が最初に英語を習い始めるのはたいてい「中学校」に入ってからですが、中学校の英語の授業では、発音記号をしっかり教えてはくれません。
辞書を開けば必ず書いてあるのに、教師もさらっと流す程度で、あまり深くはやらないのが実情です。
それでも多くの日本人は、「ローマ字」を頼りに発音記号を読もうとします。
「ローマ字」は、そう、ほとんど発音記号と同じと言っても構いません。
つまり、日本人ならたいていは知っているはずのローマ字を活用すれば、発音記号はほとんど分かるはずなのです。
それでも発音記号が難しいと思われてしまうのは、中にはローマ字には見られない、へんてこな記号が混在しているからです。
ですが、そんなへんてこな発音記号も、それほど多くありません。
せいぜい、10個程度で、全体の2割弱程度です。
発音記号は、「記号」だけを覚えても意味がありません。
やはり「スペル」と「発音記号」と「音」の3者をすりあわせるように覚えていく必要があります。
ですが、その指導ができる教師が少ないというのも事実です。
さらに重要なのは、「発音記号」を「発音記号だけ」で覚えるのではなく、実際に「英文を音読しながら」学んでいくのが効果的です。
その意味では、「音読」を正しくおこなうために発音記号が必要なのですが、同時に、「発音記号」を正しく覚えていくために音読が必要だとも言えるのです。
英文を音読しながら、数多くの発音記号を調べたり書いたりしながら、実際に音を出したりしながら、少しずつ、徐々に発音記号を覚えていくのがベストな方法だと思います。
音読を指導する教室が日本にあまり多くないのは残念なことです。
デュープラー英語学院では、「音読指導」をゼロの初心者から教えていますが、たいていどの生徒さんも、かなり上手な発音にまで上達していきますし、発音記号もしっかり覚えていきます。
発音記号さえ覚えてしまえば、もう、自力で辞書を引いて、音のお手本がなくても、自分で正しい発音ができるようになります。
そうやって、「文字」と「発音」の関連性を探っていくことによって、ネイティブと対峙した時に、「音」を聞いただけで「文字」が見えるようになります。
こういうことが、英語でコミュニケーションを図る際にはとても重要なのですよ。
さて、次回は冒頭で述べたポイントの「2」について書いていきますね。
どうぞお楽しみに!