<昨日のさらに続き>
さて、昨日は「英作文は、文法を意識して、易しいものを、たくさんやると良い」ということを書きました。
では、実際にそれを「自力」でやってみたとしましょう。
人によって、環境に恵まれていれば、自分が作った(書いた)英文を誰か英語がよくできる人に「添削」してもらえることでしょう。
しかし、普通はそういう添削者が身の回りにいない人の方が多いはず。
添削してもらえるような環境にいない人が、「自分で合っているかどうか分からない英作文を繰り返しても良いのだろうか?」と疑問に思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、心配はいりません。
「自分で合っているかどうか分からない英作文」を繰り返しても「良い」のです。
もちろん、「正しい英文を作ろう」と意識し続けることは重要です。
そのために「文法」を意識する必要があるのです。
しかしそれよりも、英作文を継続していくことには、さらに大きな「効果」があるのです。
それは、「未来への備えができるようになる」ということです。
例えば、「彼は昨日恋人と喧嘩した。」という文を作ってみようと思ったとします。
そうすると「喧嘩する」というのを英語でどう表現していいか、分からないことに気づきます。
「喧嘩する」という表現を英語でしようと思ったことが一度もない人は、これをどう表現すれば良いのかが分かりませんね。
そこで「辞書」で調べてみます。
ところが、「喧嘩する」を見てみると、いくつもの言葉が載っています。
さあ、この文脈でどの言葉を選べば良いのか、辞書だけではよくわかりません。
でも、「正しいかどうか分からない」と言いつつも、とりあえず、1つを選んで英作文をしたとします。
可能ならば、文書として「書く」ということをしておくと良いでしょう。
そして、その時は結局「正しいかどうか分からない」ままとなってしまったとします。
しばらくして、今度はネイティブが英語を話しているのを耳にする機会があったとします。
そして、そのネイティブが「僕は昨日恋人と喧嘩したんだ」というようなことを言ったとします。
この時!
過去において「恋人と喧嘩する」という表現について「なんて表現すれば良いのだろう?」と思い悩んだことのある人ならば、そのフレーズを耳にした瞬間に「あっ! そうか、そういう風に表現するんだな!」ということを「逃さず」に聞くことができるでしょう。
しかし、過去において、「恋人と喧嘩する」という表現について考えたことも悩んだこともない人は、「へ~」という具合に、その表現方法については聞き流してしまうでしょう。
単に、内容だけを理解して「それは大変だねぇ」と流してしまうのです。
英作文をする際は、当然「正しく文を作ろう」という意志を持つことが大切です。
しかし、「自分で合っているかどうか分からない英作文」でも、その時に正しくなくても、それでも良いのです。
「英語でどういう風に表現するのだろう?」と思い悩む経験をたくさんすればするほど、「正しい表現」に出くわしたときにそれを見逃さないようになるのです。
そうやって、「過去に思い悩んだ」という回数が、そのまま「未来への備え」になっていくのです。
だから、「自分で合っているかどうか分からない」と言って何もやらない人よりも、「分からなくても、とにかく、辞書や文法書を使ってたくさん英作文をしてみる」とやってみる人の方が英語は上手くなります。
英語力の基本は「英作文」をする力です。
ヘタでも、どんどん英作文をしてみましょう!
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