<前回からのさらに続き>

昨日は、英作文をする際は、「自分で正しい英文かどうか分からない」という場合でも、たくさん練習していくと良いですよ、と書きました。

今日は、私(久末)がこれまでにどのように英作文というものを実践してきたかについてご紹介します。

振り返ると、私は中学校時代から「英語」というものが好きでした。

科目として好き、というより、「言語」として興味があったのですね。

だから、学校で英文法の項目を1つ新しく習うと、1人で、自分だけで、いろいろと英文を作ってみたものでした。

関係代名詞を覚えた時には、関係代名詞を使って、次のような英文を作ったりしていました。

「私に数学を教えてくれた叔父が飼っているイヌは、ポチという名前である。」

ここには、
「私に数学を教えてくれた→叔父」
「叔父が飼っている→イヌ」

という、2つの関係詞を使った表現が入り込んでいます。

関係代名詞を使えば、こういう複雑で詳細な表現が可能になるんだなあ、と思い、「じゃあ、あんな表現もできる、こんな表現もできる」と喜んで英作文をしていたのです。

もちろん、当時の私は中学生だったので、関係詞の重要な文法項目である「制限用法」と「非制限用法」の区別もしていませんでしたから、自分で喜んで作っていた英文は、必ずしも「正しい英文」であるとは限りませんでした。

それでも、「関係代名詞」という文法を使ってたくさんの英作文をした私にとって、試験で出てくるような関係代名詞の問題は、慣れ親しんだ易しい問題になってしまったのです。

それから私は高校に入り、アメリカオハイオ州に留学しました。

海外で生活していると、まさに、「英文を作る」ということを日々、やらなくてはなりません。

ほんの些細なことであっても、それを「英文」にしなくてはならないのです。

「先にシャワーを浴びていいよ。」

「今日は帰りのお迎えは必要ありません。」

「今度の土曜日、友達とボーリングに行くことになっちゃった。」

会話の1つ1つが「英作文」なのです。

しかも「発音」のことも含めてやらなくてはなりません。

「口頭での英作文」を繰り返していくことが「英会話」となるわけです。

朝起きてから夜寝るまでの間に、人は、「生活の中」でどれくらいの数の「文」を作って人に伝えるのでしょうか?

1つの文を発するのに、例えば4秒とします。

1分では15文章。

1時間では900文章。

たぶん、普通に生活していれば、人にもよりますが、1時間~3時間くらいは発話するのではないでしょうか。

そう考えると、アメリカなどの英語圏で生活していると、「1日に900~2700個」もの英文を作る練習をすることになります。

仮に、これらのほとんどが「正しくない英文」だったとしても、それでも良いのです。

昨日もお話しましたが、これだけの量をこなしていくうちに、「ネイティブが話す英語」に対するインプット能力が高まっていくのです。

たくさんの「英作文」をした人だけが、「正しい表現」をインプットした時に「あ!」と気づくことができる。

英語圏の生活をしなくても、そのことは、ここ、日本の中でも十分にできることです。

もちろん、英語圏で生活した方が「その必要性」も手伝ってくれるので、相当な数をこなすことになるでしょう。

それでも、日本にいながらも、日々、いろいろなことを英文にしようと努力していくことは、いずれ大きな力となるはずです。

英語ができるようになりたいと願うならば、是非、「たくさんの英作文」に取り組むことをお勧めします!

<まだ続くよ>

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