英語を身につけていくには「絶対に暗唱が良いんですってば!」ということを繰り返し語り続ける伝道師と化した私です(笑)
スターウォーズに「May the Force be with you.(フォースと共にあらんことを)」というセリフが出てきますが、英語を勉強するなら「常に英語の音と共にあれ!」ということです。
英語の文章を丸々暗記してしまい、それを日常的に「音にして出す」ということを繰り返していると、「英語の音が常に自分と共にある」という感覚を味わうことができます。
暗唱という学習法ならば、英語を話すが相手がいないのに、自分一人だけで「良質」な英語の音を出すことを大量に繰り返すことができます。
こういう地道な「個人練習」を日頃から実践している人だけが、いざ会話という「本番」になった時に力を発揮するのです。
何事も日々の努力、ということですね。
さて、では「暗唱はどこまでやれば良いのか?」という話をしている最中だったので、その続きを書こうと思います。(これまでの話のまとめはこちら。)
一度覚えた文章を、1~2回ほど暗唱したらもうおしまい、という人、いませんか?
暗唱は、「繰り返すほどに効果を発揮する」ものなのです。
私の教室の生徒達は、当然のように暗唱をしてきますが、その完成度については個人個人バラツキがあります。
中には、口も重く、つっかえつっかえ、単語の語尾も正確でなく、かろうじて「英文」として認識されるような程度で「暗記してきました」という人もいます。
その一方で、口が軽く、なめらかでスムーズで、それでいて1つ1つの単語の発音も丁寧で正確で、とても聞き心地が良い完成度で「暗記してきました」という人もいるのです。
以下、暗唱の「完成度」というものを数値化してみました。(あくまで目安です。)
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<暗唱完成度20%>
文の意味は理解しているし、英文の構造(文法的な解釈)も理解している。しかし、まだ音読すらままならない状態。まだ暗記は無理。「正確に読む」「スムーズに読む」ということができていない。
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<暗唱完成度40%>
音読が少しは固まってきたものの、まだ口が軽いとは言えない状態。まだ暗記は無理。「正確さ」は高まりつつも「スムーズさ」が足りない。読みながら、頭の中で「映像」を浮かべることも追いつかない。また、読みながら「英文の構造(文法など)」を認識することもできない。
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<暗唱完成度60%>
「正確さ」に「スムーズさ」が追いついてきた状態。でもまだ口が十分に軽くはなっていないので暗記は無理。まだ「文字」をしっかり見ながら「音読」をした方が良いレベル。「映像」や「英文の構造」は、音読しながら少しずつ意識できるようになってきた。
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<暗唱完成度80%>
口が軽くなってきたので、文字から目を離して「暗唱」ができるレベル。ただ、暗唱はできてているが、文字を見ないと「正確さ」あるいは「スムーズさ」のどちらかがおろそかになってしまう。また、暗唱しながら「文字」が正確に思い浮かべられなかったり、あるいは「映像」や「英文の構造」を頭に浮かべられなかったりする。
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<暗唱完成度99%>
ほとんど完璧。「文字」を見ないでも「文字」が頭に浮かび、正確に発音することができる。さらに口も十分に軽く、なめらかでスムーズ。音に「意味」を乗せて人に伝えることができ、暗唱しながら「映像」もしっかり頭の中に浮かんでいるし、「英文の構造」もきちんと把握している。文字を見ても見なくても全く同じように言えるくらい綺麗な暗唱のレベル。
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「暗唱」はあくまでも「綺麗な音読の先にある」ということを肝に銘じておく必要があります。
「暗唱が良い」といっても「きたない音読」の状態からいきなり暗記に入るのは論外です。
だから、まずは「音読を綺麗にしよう!」という意識が大切です。
さて、少し長くなったので、次回は上記の「完成度」について、もう少し掘り下げて考えてみましょう。
どうぞお楽しみに!
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